環境問題に取り組むレッドブル
レッドブル・レーシングはシーメンス社と手を結び、消費エネルギーとCo2排出量削減に取り組むこととなった。複数年の契約を結んだことにより、レッドブルとシーメンスは環境テクノロジーの分野で強力なパートナーシップを打ち立てる。
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、このように語っている。「FOTAが発表したCO2測定/削減プログラムからも判るとおり、消費エネルギーを抑え、CO2の排出量を削減することは、F1チームにとって重要な課題となっている。シーメンス社との新たな合意は、レッドブルの工場で消費されるエネルギーを抑制し、CO2排出量を抑えるという私たちの希望を形にしたもので、シーメンス社のような優良企業と提携できることを、たいへん嬉しく思っている」。
チームは工作機械やシステムの効率化によって消費エネルギーを削減するべく努力しており、シーメンス社は生産、組み立て、証明、空調システムの効率アップによって、ミルトンキーズの工場が消費するエネルギーを抑制することに貢献し、採算性の高い技術や対策を開発してゆく。
レッドブルはすでにプロダクト・ライフ・サイクル・マネージメント(PLM)を通じてシーメンス社の緊密な強力関係を築き上げてきた。このソフトウェアは、レッドブルのデザイナーやエンジニアが手がけるすべてのパーツに応用されている。
シーメンスの生産部門を指揮するユルゲン・マイヤーは次のように述べている。「レッドブルとの協力関係をさらに拡大することは大きな歓びだ。私たちが専門とする環境技術を応用することによって、レッドブル・レーシングがより効率的なF1マシン作りを進めてくれるものと信じている。私たちのソフトウェアを使用して作られたレッドブルのマシンは、コース上で抜群の性能を発揮しているが、今回の提携によって環境問題というレース以外の分野でもレッドブルがF1界をリードする存在になってくれることを願っている」。