イギリスGP 予選トップ3記者会見 セバスチャン・フェッテル
1位 セバスチャン・フェッテル
Q.おめでとうございます。新しいコースはどうでした?
セバスチャン・フェッテル(以下、フェッテル) 何れ言ったら良いのかな。金曜の朝、何周か走った時点で、信じられないほど素晴らしいと思ったよ。特にコーナーの組み合わせがね。何回も言うけど、とにかく楽しいよ。
Q.今朝、フロントウイングにトラブルが発生しましたが?
フェッテル: 突然のことだったんだ。クラブからアビイに向っていた時だけど、フロントウイングは見えないから、何が起ったのか判らなかったんだ。とにかくおかしくなったから、そのまま直進したよ。ウイングが壊れていたけれど、同じ仕様のものがあったから、大きな影響はなかったんだ。去年と同じように、ここでは良い結果を残したいね。地元のレースではないけれど、ミルトンキーズから20マイルしか離れていないから、ホームグラウンドのようなものなんだ。工場のスタッフに、2台そろって前を走っているところを見せられて良かったよ。
Q.明日のレースはどうなるでしょう?
フェッテル: 楽しみたいね。これだけのマシンをここで走らせられることは滅多にないから、好結果を期待しているけれど、もちろんどうなるか判らない。天気予報によると、シルバーストンでは珍しく晴れそうだよ。
Q.2周続けて素晴らしい走りでしたが、自分でも驚いたのでは?
フェッテル: そんなことはないよ。始めから狙っていたからね。ただ、楽ではなかったよ。Q1は良かったけれど、Q2は全体に遅くなっていた。たぶん頑張り過ぎたせいだから、マシンにはまったく変更を加えなかったんだ。コクピットの中からオーバーステアの対策を少ししただけで、それが上手くいったよ。飛ばしはしたけれど、2回目よりスムーズな走りを心がけたんだ。特にコープス、マゴッツ、ベケッツ、ストウと続く最初のセクションは素晴らしいよ。終ってみれば、最高の一日だった。ここでは、ポール・ポジションを獲ることが、とても大事だしね。
Q.マシンもこのコースに合っているようですが?
フェッテル: どこでも速いよ。今年はコースの性格に関わらず優秀なマシンだということを証明できているからね。前回のバレンシアは、まったく違う種類のコースだったけど、そこでも良いレースができたしね。とにかく、ダウンフォースを効かせるコーナーで威力を発揮しているよ。去年に比べても大きく進歩しているんだ。高速コーナーでタイムを稼ぐと、普通は低速コーナーが遅くなるものだけど、そんなこともないよ。
Q.トラブルもありましたが、その点で不安はないのでしょうか?
フェッテル: 大丈夫だと思う。どのマシンもぎりぎりの設計だから、不具合が起きることはある。たとえば昨日はブレーキに不満があったけれど、修正することができた。今朝、フロントウイングが壊れたことについても同じだよ。たとえばマクラーレンは新しいパーツを持ち込みながら使っていなかったように、マシンの進歩させるのはとても難しいことなんだ。どんなチームでも、トラブルを抱えることはあるんだ。
Q.明日、最も手強い相手は誰でしょう?
フェッテル: ルイスかな!いや、それは冗談だけど、どうなるか判らない。ここまでのレースで明らかになったのは、その日にいちばん調子の良いドライバーが勝つということなんだ。だから、本当に走ってみないと、どうなるか判らないよ。この3人だけじゃなくて、ルイスや他のドライバーだっている。ひとつだけはっきりしているのは、僕たちが優勝候補に入っているということ。優秀なマシンに恵まれているからね。ただ、ゴールまでは52周もある。今日はただスタート位置が決まっただけで、その結果にポイントが与えられるわけじゃないからね。