ドイツGP 決勝 序盤
<13時30分>
どうやら今日は雨の心配はなさそうだ。スタートを30分後に控えたホッケンハイム上空には、雲の切れ間から青空が覗いている。
各車が次々と、最後の確認走行に出た。
ポール・ポジションのフェッテル/5レッドブルと、隣に並んだアロンソ/8フェラーリの先陣争いを中心に、面白い展開が待っていそうだ。積極的に闘いを挑むハミルトン/2マクラーレンのスタートも見物。小林可夢偉と前後のシューマッハ/3メルセデス、ペトロフ/12ルノーの動きも気になるところだ。
<13時55分>
気温は22℃に上昇、路面温度は34℃に達している。「気温が上がるとスーパーソフトに厳しくなる」とブリヂストンの浜島裕英モータースポーツタイヤ開発総括責任者は空を見上げた。
グリッドに全車が整列し、フォーメーションラップの開始を待っている。
<14時00分>
フェッテル/5レッドブルが、パノラマ状に広がるスタジアムに囲まれたメイン・ストレートに戻ってきた。
<14時03分>
国際映像が小林可夢偉/23ザウバーを捉えている。画面がシューマッハ/3メルセデス切り替わり、さらにグリッド全体を俯瞰したところで、スタートのシグナルが灯った。
まず、フェッテル/5レッドブルがいいスタートを切ったかに見えたが、2台のフェラーリが1コーナーを制した。F.マッサがトップ。小林可夢偉/23ザウバーは10番手にポジションを上げている。
<14時05分>
Aスーティル/14 Fインディアがピットイン。ブエミ/16トロ・ロッソとアルゲルスォリ/17トロ・ロッソもピットに飛び込んだ。スタート直後に接触したのだ。
トゥルーリ/18ロータスはコース上をよたよたとスロー走行。
<14時07分>
トゥルーリ/18ロータスがガレージに入れられた。
<14時09分>
スーティル/14 Fインディアが再びピットイン。
<14時12分>
スタートダッシュを決めたF.マッサが、F.アロンソを引っ張っている。昨日の会見で、「去年のハンガリーGPのアクシデントを乗り越えられるか」と質問され、「その為にここでいいレースをしておきたい」と語っていたが、F.マッサが描いたその筋書き通りの展開だ。
<14時14分>
小林可夢偉/23ザウバーがシューマッハ/3メルセデスの背後をピッタリとマークしている。M.シューマッハは大先輩に違いないが、2002年に改修されて大きく性格を変えたホッケンハイムの新コースの隅々まで知っているのは、可夢偉(カムイ=小林可夢偉)の方だ。M.シューマッハは、ここを走るのは6回のF1だけだが、可夢偉は数えきれない数のレースとテストをこなしている。
<14時17分>
マッサ/7フェラーリがファステスト・ラップを塗りかえて飛ばしている。
気温が上るとタイヤに厳しい、と言っていたブリヂストンの浜島裕英モータースポーツ・タイヤ開発総括責任者の言葉が思い起こされる。気温は22℃、路面温度は28℃。高くもなく、さりとて低くもない、微妙なところだ。
<14時19分>
フェッテル/5レッドブルがピットイン。真っ先にタイヤを交換した。
<14時20分>
アロンソ/8フェラーリとウェバー/6レッドブルがピットへ。ウェバー/6レッドブルは小林可夢偉/23ザウバーの前でレースに戻った。
<14時22分>
マッサ/7フェラーリとハミルトン/2マクラーレンがピットイン。シューマッハ/3メルセデスもタイヤを交換した。バリチェロ/9ウィリアムズもタイヤを交換した。小林可夢偉/23ザウバーはコース上に留まっている。
<14時23分>
タイヤを交換していないバトン/1マクラーレンが首位に立った。小林可夢偉/23ザウバーがピットイン。
<14時24分>
上位でタイヤを交換していないのは、バトン/1マクラーレン、クビツァ/11ルノー、ロズベルグ/4メルセデス。
<14時26分>
バトン/1マクラーレンが21番手を走る左近/20イスパニアを捉えた。
<14時27分>
クビツァ/11ルノーがピットイン。シューマッハ/3メルセデスの前でコースに戻る。シューマッハ/3メルセデスが一端前に出るが、クビツァ/11ルノーはしたたかに抜き返した。
<14時28分>
バトン/1マクラーレンは交換していないタイヤで、この周の最速、1分19秒015を記録してトップを堅持している。だが、タイヤ交換を済ませたマッサ/7フェラーリとの差は、4.3秒。タイヤ交換の回数が同じなら、逆転される差だ。
<14時30分>
F.マッサとF.アロンソの先陣争いが激化している。フェラーリのピットは固唾を飲んで事態を見守っている。F.マッサは譲らず、F.アロンソは追撃を手を緩めない。