ハンガリーGP 金曜記者会見2/2
Q.チームの利益とレギュレーションと、どちらが優先されるべきだと思いますか?
ホーナー: チームとドライバーの利益が相反することから来ているのだろう。チームによって、とらえ方は違うだろうが、レギュレーションは好むと好まざるとにかかわらず明らかだ。そして規則に従わなければならない。
ブーリエ: 解釈はいろいろだろうが、最終的には主催者が決定することだ。まずはルールを優先し、それに則ってチームの利益を考えるというのが現実的だろう。
コレス: フレキシブル・ウイングの場合と重ねて考えてみるのもいいだろう。レギュレーションに抵触しないと認められたフレキシブル・ウイングもある。もしそうなら、規則の範囲内と考えられるチーム・オーダーが存在してもおかしくないことになる。
Q.チーム・オーダーについて、もういちどそれぞれの立場を示していただけますか?
ドメニカリ: 長
年F1に関わってきたものとして言わせてもらえば、時に中身より表面上のことが重視される場合がある。要するに、考え方と信念の問題だ。私はF1をチーム
のスポーツと考えているし、それが基礎になっている。しかし違う意見もあるだろう。議論の題材になるような事柄ではないのだ。
ホーナー: たしかにいろいろな意見があるだろうが、結局はFIAが決定することだ。判断するに当たっては、一般に出回っていない情報まで集めているだろう。だから、その判断を信頼するしかない。
ブーリエ: この質問は、ファンがチーム・オーダーを歓迎するかということとも関わっているように思える。
Q.アロンソが7ポイント多く獲得した代償として、ブラジル国民を敵に回し、フィアットやシェル石油の不買運動、サンタンデール銀行からの預金引き上げといった動きが起っても良いとお考えですか?
ドメニカリ: こ
ういう問題を話し合う時は冷静かが重要だ。感情を交えるのは好ましくない。ひとつ言いたいのは、フェラーリほどずっとフェリペを支えてきた者はいないとい
うことだ。フェリペは素晴らしいドライバーだし、最高の人間だ。もちろん勝ちたいとい気持ちはあるだろうし、チームのスタッフも全員が応援している。だか
ら、フェラーリがフェリペに害をなしたなどということは、誰にもいえないはずなんだ。ずっと支援してきた。そういう議論は、正しいとは思えない。
Q.F1がチームのスポーツだと言うのなら、ドライバー選手権をどう捉えればいいのでしょう?
ホーナー: 私はドライバーがタイトルを争うことを認めてきたから、結果はともかく、ドライバーを自由に走らせている。今後もその方針に変わりはないだろう。ただし、ドライバー選手権と共にチームのタイトルもあり、どちらも価値に違いはない。
ブーリエ: コンストラクター選手権というものが存在し、私たちはドライバーとコンストラクターの両タイトルを獲るために戦っている。
ドメニカリ: 私も同じ意見だ。
コレス: 同
じだが、コンストラクター選手権というのは、非常に重要なものでもある。実際、経済的な観点からも言えることで、ドライバーがチャンピオンになっても、
チームには何も入って来ない。もちろん、高い評価を受けるし、間接的にスポンサーを獲得する助けにはなるだろう。それでも、コンストラクター選手権がドラ
イバー選手権よりチームにとって重要なことに変わりはない。