イタリアGP 決勝トップ3記者会見 ジェンソン・バトン
2位 ジェンソン・バトン
「スタートで先行したあと、フェルナンド(・アロンソ)が迫ってきたんだ。1コーナーでイン側について何とか彼をかわしたけど、1周目のそのあとは本当にキツかった。ダウンフォースを付け気味にした僕に比べて、ストレートの速さはフェラーリの2台の方がはるか に上だったからね」。
「レースの大部分、僕はミラーを見っ放しだった。フェルナンドとの距離が、十分に開いているかどうか確認するためにね。でもあの小さいミラーでは、そんなことほとんどわからないんだ。それで走りながらTVスクリーンを見て、距離を測ったくらいさ!」
「とにかく、すごいプレッシャーだった。今日の僕らのペースは、彼らほどじゃなかった。でも結果的には、うまく行っていたと思う。マシン自体に、不満はなかったしね。でもその後僕らは、フェルナンドより1周早くピットに入ることを決めた。そこからコースに復帰する時、ハードタイヤは完全にグリップ不足だったんだ。そしてフェルナンドに、抜かれてしまった。それでも週末全体は、素晴らしいものだった。2位表彰台に、文句はないよ。もちろん一番上に上がりたかったけど、十分なポイントを獲得したしね。何よりここにいる僕ら3人は、最高の仕事をしたんだ」。
「もちろん戦略的には、あらゆる選択肢があった。そして僕らは、フェルナンドの1周前のピットインが、最良だと判断したということさ。でも今考え直すと、正しい決断じゃなかったと思う。もちろんコンマ5秒差で首位を争っている時、完璧な判断をするのは難しいけどね」。
【柴田久仁夫】