シンガポールGP 決勝トップ3 フェルナンド・アロンソ
優勝 フェルナンド・アロンソ
「とにかく長いレースだった。セバスチャン(・フェッテル)との差は決して広がらなかったし、二度のセーフティ・カー導入がさらに難しさに輪をかけたんだ。さらに終盤は前に5台の周回遅れがいた上に、メイン・ストレート上でロータスが火を噴いていて、黄旗が出ていた。その区間では彼らを抜くことができなくて、それでもセバスチャンに隙は見せられない。本当にタフな戦いだったよ」。
「もちろん肉体的にも、ここは全戦中最高にキツいGPなんだ。ただでさえ高温多湿の中、他より長い2時間を走り続けなければならないからね。その上市街地コースだから、息を付ける場所もない。バンプのひどさも、ハンパじゃない。そういう意味でも、ここで勝つことは本当に格別なんだ」。
「僕らは前戦モンツァで勝ったけれど、あそこはダウンフォースを極力削った、とても特殊なサーキットだった。ここも決して通常のパーマネント・コースとは違うけれど、でもコース特性としてはより近い。そういう場所で、これだけのパフォーマンスと最高の結果を見せられたことは、選手権終盤を戦う上ですごく大きい意味があるね。まだ4戦が残っているけれど、僕らはもはやどんなコースでも戦闘力を発揮できるはずだよ」。
「これから最終戦まで、依然として5人が戦い続けることになる。その中では、マーク(・ウェバー)に一番のマージンがあるよね。彼だけは、いたずらにリスクを冒す必要がない。それに対して僕ら4人は、チャンスを最大限に活かして追い付かないといけない。もちろんベストを尽くすし、最終戦のアブダビで、決着が着くんじゃないかな」。
【柴田久仁夫】