シンガポールGP 決勝トップ3 セバスチャン・フェッテル
2位 セバスチャン・フェッテル
「レース序盤は、フェルナンド(・アロンソ)を行かせるしかない状態だったんだ。ピットインの直前には、ソフトタイヤはほとんど限界だったしね。もう、滑りまくりだったよ。それで僕らは、同時にピットに入って行った。その際にちょっとミスしてしまって、それがなかったら、かなりきわどい戦いになってたと思う。レース中はずっと、フェルナンドのミスを誘発させようとプッシュし続けたんだ。でも決して大きなミスは犯さなかった。そして彼がミスしなければ、よほどの危険を覚悟しない限り、抜くことは不可能だ。だから今日2位を獲得して18ポイントを獲得したことは、決して不満じゃないよ。今週末のフェラーリは、僕らが事前に予想したよりも速かったしね」。
「でも何より大事なことは、週末を通じてクルマが速く、戦闘力を発揮できたことなんだ。結果的には予選のわずかなミスが、今日まで響いたと言えるね。レースで言えば、スタートはうまくいった。これは大きな進歩だよ。これが残り4戦を戦う上での、大きな武器になることは確かだし。タイトル争いは、まだ決着は着いてない。誰がチャンピオンになっても、おかしくない展開だよ。状況は1戦ごとに、大きく変りうる。フェルナンドがいい例さ。彼はこれまでにすでに二回も、「もうタイトル争いから脱落した」と書かれてる。でも今、こうしてちゃんと復活してるからね。もし1回か2回勝てば、一気に状況がひっくり返るんだ。重要なのは、安定して上位の成績を残すこと。それだけだよ」。
【柴田久仁夫】