日本GP 決勝 序盤
<14時55分>
“千の風になって”でお馴染みのテノール歌手、秋川雅史さんの君が代の熱唱も終え、グリッドには23台のマシンか並んだ。グリッドに向かう130Rでクラッシュしたディ・グラッシ/25ヴァージンは、戦列からすでに消えている。
<15時00分>
気温は27℃、路面温度は35℃。昨日の寒さと打って変わった暑さの中で2010日本GPがスタートする。
レッドブルの2台の先陣争いの行方はいかに。トップ10の中では、唯一、固い方のプライムタイヤを履くJ.バトンの作戦がレースを面白くするのか。
小林可夢偉は、スタートでまた”フィッシュ”(魚のように機敏に動いて)で、ポジションをゲットするのか。
左近/20イスパニアは、持てる駒をどう活かしきってレースを楽しんでくれるか。
グリッドの数だけドラマの期待を背負い込み、フォーメーション・ラップがしずしずと進んでいく。
<15時02分>
グリッド左からフェッテル/5レッドブル、その斜め右後ろからウェバー/6レッドブルが虎視眈々と狙う。
スタートをしくじったのは、若いフェッテル/5レッドブルではなくてウェバー/6レッドブルの方だった。クビツァ/11ルノーが2位をゲット。
直後に、ペトロフ/12ルノーが左方向にはじき飛んだ。2コーナーではマッサ/7フェラーリがストップしている。フォース・インディアとウィリアムズがクラッシュし、いきなりのセーフティ・カーが入った。
<15時08分>
セーフティ・カーが導入された時点のオーダーは以下の通り。
1. フェッテル/5レッドブル
2. クビツァ/11ルノー
3. ウェバー/6レッドブル
4. アロンソ/8フェラーリ
5. バトン/1マクラーレン
6. ハミルトン/2マクラーレン
7. バリチェロ/9ウィリアムズ
8. シューマッハ/3メルセデス
9. ハイドフェルト/22ザウバー
10.スーティル/14 Fインディア
11.アルゲルスォリ/17トロ・ロッソ
12.小林可夢偉/23ザウバー
13.ブエミ/16トロ・ロッソ
14.ロズベルグ/4メルセデス
15.コバライネン/19ロータス
16.左近/20イスパニア
17.トゥルーリ/18ロータス
18.セナ/21イスパニア
19.グロック/24ヴァージン
20.フルケンべルグ/10ウィリアムズ
21.マッサ/7フェラーリ
22.ペトロフ/12ルノー
23.リウッツィ/15 Fインディア
24.ディ・グラッシ/25ヴァージン
フルケンべルグ/10ウィリアムズ以下はすでにレースを終えている。
<15時11分>
セーフティ・カー中に、クビツァ/11ルノーがリヤタイヤを脱落させてマシンを停めた。鈴鹿は、混乱の様相を呈している。これで再びレッドブルの1-2が形成された。
すでに、ロズベルグ/4メルセデス、グロック/24ヴァージン、セナ/21イスパニア、トゥル
リ/18ロータスがタイヤ交換を行なった。
<15時18分>
一気に5台が消え、その処理に、流石に世界一の評価を与えられた鈴鹿のオフィシャルも手間取ったが、グリーンフラッグとともにレースが再開した。
<15時19分>
ハミルトン/2マクラーレンがバック・ストレッチでバトン/1マクラーレンに並ンで前に出るが、130をオーバーラン。
トップ10で唯一プライム(固い方のタイヤ)を選んだバトン/1マクラーレンは、ここが辛抱どころ。「リヤタイヤを労ることができれば面白いことになる」との浜島裕英MS・MCタイヤ開発本部本部長のコメントが思い出される。
<15時23分>
フェッテル/5レッドブルがファステスト・ラップを更新した。1分37秒045は、燃料の重さを考えると、悪くないハイペースだ。
<15時24分>
小林可夢偉/23ザウバーは、現在11番手。1分39秒台のラップタイムでアルゲルスォリ/17トロ・ロッソを射程距離に捉えている。ただし、後ろで狙いを定めるブエミ/16トロ・ロッソを牽制しなければならない。
<15時27分>
左近/20イスパニアが、タイヤ交換を終えたトゥルーリ/18ロータスを押さえ込んでいる。現在15番手。
<15時28分>
フェッテル/5レッドブルがファステスト・ラップを更新した。
<15時30分>
小林可夢偉/23ザウバーが、ヘアピンでアルゲルスォリ/17トロ・ロッソを強襲。オーバースピード気味にインに飛び込んで、アルゲルスォリ/17トロ・ロッソの左サイドに軽く接触。フロントウィングの一部と思われるパーツが飛んだ。走行に支障がないか、気になるところだ。