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浜島裕英 タイヤ”deep”トーク–韓国GP

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◆路面は、どんどんよくなってはいるが・・・
浜島
:鈴鹿のタイヤは、まったく問題なかったです、ソフトもハードも。摩耗、そしてケースの耐久性、ともに問題なしです。
サーキット(路面)がどんどんよくなったんで、ベストラップタイムから行くと、予選のときに更新されていたであろうと思います。残念です!!

今日ですが、フューエル・エフェクト(10kgの重さがタイムに与える影響)が0.39秒/10キログラム。フューエル・コンサンプション(1周当たりの燃料消費重量)、2.7キログラム/ラップ。
・・・で、プライムとオプションの差は、わかりません、今日は(笑)。サーキットがよくなっているんでしょうけど、あまりいいデータが、今日は出せなかったですね。

デグラデーションは、オプションの方で、平均で9秒/ハーフレース・ディスタンス。ただ、人(ドライバー)によってバラツキが大きくて──これ、3秒から17秒の間なので、一概に、何ともいえないところですね。

プライムで、パッとタイムを出して、そのあと、控えめに走っている人の場合は、デグラデーションはあまりしてなくて・・・。でも本気でガンガン走ってる人の場合は、”ささくれ”も大きいので、デグラデーションも大きくて17秒くらいになっちゃう。

トラック(コース)に関しては、FP(フリー走行)1、FP2ともに、どんどんよくなっていると、全員が感じてます。ただし、FP2が終わった時点でも、まだ(表面が)ホコリになっているところとかあるので、十分ではないというのがみんな(各ドライバー)の意見ですね。

タイヤのウォームアップとグリップは、基本的には問題なくて、オプションの方がプライムよりいいですよ、というのが大方の意見で、とくにフロントのグリップが、オプションの方がよくなるということです。

プライムは、全体的にグリップが低くて、まあ「アンダー/オーバー(ステア)」みたいになっちゃうよ、という意見ですね。

あと、これは”ささくれ”のせいかもしれないんですけど、タイヤの温度が70度くらいにしかなってないんで──。

—-それは前後とも、ですか?
浜島:
そうです。

◆タイヤ温度が上がらないのは、”ささくれ”のせいか?
—-マッサが言っていた「オーバーヒート」というのは?
浜島:(
タイヤは)オーバーヒート、してないと思いますよ!(笑)つまり、ささくれちゃって、ズルズルになってるんだと思います。ささくれちゃうと、”フィン効果”で(タイヤの)温度が上がらないから。ほんとのオーバーヒートではないんですね。ささくれて、接地面積が減っちゃって、ズルズルになっているんだと思います。

ドライバーが感じるデグラデーションとしては、リヤの方が、大きな問題がある。そのデグラデーションに関しては、プライムは、つかみどころがない、ガチッとしてない感じで、やっぱりリヤの方が負けてるね、というコメント。

オプションは、明らかに、リヤのグレイニングから来てる、と。
メルセデスなんかは、リヤ(の減り)はキレイなんですけど、それでも(全体として)「リヤがナーバスだ」というのが基本的な見解ですね。

果たして、路面がよくなるかどうか。”土ホコリ”が消えるかどうかというのは、非常に大きな課題じゃないかなと思います。
路面(舗装)は大丈夫ですね。さっき、1コーナーを見に行ったけど、しっかりしてますよ。

—-ダートに一度出てしまって、タイヤに土が付いてしまった場合、その影響が残るのは?
浜島:
2〜3周じゃないでしょうか。ストレートは、ちょっと大変かもしれないけど。

—-それは、走ればもとに戻る?
浜島:
戻ります。

◆ここは”化学的グリップ”がないと苦しい!?
—-ここの路面の「ミュー」は、どんな感じなんでしょうか?
浜島:
ミューは、骨材の上にアスファルトがビシッと来てるから、低い感じではありますけど。でも、そんなにツルツル滑っちゃうようなアレ(サーフェス)じゃないですよね。ただ、手でこうやって(路面を)撫でても、突起物や”引っかかり”はない。
だから、物理的なグリップはないから、化学的な「粘着力」のグリップがないと、グリップしないだろうと思いますね。

でも、1コーナーなんかは、運動靴で歩くと、ペチャペチャッという音がし始めてるから、ホコリさえなければ、けっこう(路面は)キレイになると思うんですけど。

あと、このコースは、逆カントが付いていたりするので、”ささくれ”の状態を見ると、タイヤが非常に複雑な使われ方をしているのだということがわかりますね。

—-タイヤ温度の問題は?
浜島:
たぶんねえ、最初は(温度は)上がってるんだと思う。でも、ささくれて、ピットに入ってきたときに温度を計るから、下がっちゃってるんだと思うんですよね。これだけ高速コーナーがあるから、(タイヤ温度が)上がらないということは、まずないんですけど。
でもここは、レイアウトとか、なかなか”いい”サーキットですよね。

—-それは、どういった点で?
浜島:
いろんなシチュエーションがあって、速いところもあるし。それから、下りながらダブル・エイペックスのコーナーがあるでしょ。それで、逆カントがあって、非常にバラエティに富んでいて、クルマが試されますよね。

—-ニコ・ロズベルクが珍しく、ここは憶えきれない、なんて語ってましたが。
浜島:
(コースが)単調じゃないですよね。

—-コースとタイヤでいうと、タイヤにとってきびしいのは?
浜島:
「右前」ですね。

—-タイヤのトラブルは?
浜島:
トラブルがあったのは、ベッテルだけ。リヤの踏面がパンクしてました。プライムでインステレーションをやって、出て行って、パンク! 何かを踏んだと思われます。

—-今回の、二種のコンパウンドの組み合わせは?
浜島:
まあ、”持ち駒”のなかでは、これしかなかったかなと思いますよね。スーパーソフトを持ってきてたら、きっと、すごかったね!(笑)

—-今回ほど、表面が”ささくれた”のは、今年初めてなので・・・
浜島:
そうですね。ハードを持ってきて、正解だったと思いますね。

—-オプションで、一発、パンとタイムが出てないようですが?
浜島:
まだ、”壁”(との距離)を探っていたり、ま
だみんな(各ドライバーとも、今日はコースを)攻めてないようですね。

—-プライムのデグラデーションは?
浜島:
プライムは、まったくデータありません。

                【STINGER / text by Iemura Hiroaki】
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