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[FUJI SPRINT CUP 2010] SUPER GT & Formula NIPPONの見どころ

富士スピードウェイで、11月12日(金/予選)、13日(土/決勝①)、14日(日/決勝②)に開催する”JAF Grand Prix SUPER GT & Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2010″では、レース史上初となる予選・決勝方式を採用することもあり、シリーズ戦では見られないレース展開が楽しめる。

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■ SUPER GT

グランドツーリングカー・レース国内最高峰のスーパーGTは、シリーズ戦では馬力の異なるGT500クラス(13台)とGT300クラス(約25台)の計約38台が混走するため、常にオーバーテイクシーンが見られることが特徴。また、1台の車両に2人のドライバーがタイヤ交換や給油といったピット作業の際に交替したり、ウェイトハンディやタイヤ選択なども大きく影響するため、まさにチームの総合的な戦略が勝利を左右する。

ただし、レース史上初となる本大会ではシリーズ戦とは全く異なる予選・決勝方式を採用した。

1.クラス別に個々のドライバーが真剣勝負
GT500クラスとGT300クラス別々に争う本大会は、ウェイトハンディがない同クラスの車両だけで競い合い、かつドライバー交替をせず個々のドライバーが己の威信をかけて挑むため、シリーズ戦にはないガチンコ勝負が期待できる。予選は2人のドライバーがいつの決勝に参戦するかを予め登録し、各20分のタイムアタックをして各日の決勝グリッドを決めるので、全ドライバーが予選に望むことになり、その実力が試される。

2.スタンディング・スタートの採用による波乱の幕開けか
シリーズ戦でのローリングスタートではなく、フォーミュラ・ニッポン同様、グリッドに停止した状態から一斉にスタートするスタンディングスタートを採用。ドライバーの反射神経や操作技術が問われるが、レース史上初の試みでもあるため、スタートから波乱の幕開けが予想される。しかも、数百kmで争うシリーズ戦とは違い、タイヤ交換や給油作業もない100kmの超スプリントレースのため、タイヤの磨耗や燃料補給を気にせず、ドライバーはスタート直後からゴールまで熾烈なバトルが展開されるだろう。

3.世界最長級のホームストレートで各車両のスピードバトルも激化

加えて、世界最長級を誇る富士スピードウェイのホームストレートでは、両クラス合わせて計17車種36台に及ぶ車両が、ウェイトハンディもないため、クラス別に最高速のポテンシャルを発揮し合うことも考えられる。最高速で競い合いながらの迫力のスリップストリーム合戦により、3〜4台の車両がコース横一線になるスリリングなスリーワイドやフォーワイドのバトルを楽しめるかもしれない。

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■ Formula NIPPON
フォーミュラカー・レース国内最高峰のフォーミュラ・ニッポン。本大会は、スーパーGTとの同日開催でもあり、グランドツーリングカーとフォーミュラカーのレースの違いを実感できる絶好の機会と言える。市販車をベースにしたGTカーとは異なり、レース専用に開発されたフォーミュラニッポン車両の車重はわずか600kg、最高出力600hp以上、最高回転数10,700rpm(オーバーテイクシステム作動時)という「超軽量&ハイパワー」で、ストレートでの最高速や圧倒的なコーナリングスピードが魅力。富士スピードウェイのシリーズ戦(予選)では、ホームストレート・エンドで時速320km/hを記録したこともあった。

3.4リッターV型8気筒エンジンが奏でる迫力のサウンドもフォーミュラ・ニッポンならでは。

1.初めての予選方式
見どころのひとつは、本大会で特別に設定した予選方式に伴う各チームの車両セッティングの違い。スターティング・グリッドの決定方式は、決勝①(13日)がストレートエンドでの「最高速」、決勝②(14日)が同周回の「ラップタイム」となるため、「最高速」を狙うのか、「ラップタイム」で勝負に挑むのかの戦略の違いが出ることになり、わずか1周に様々なドラマが秘められる。

その違いが一目で分かるのがPOTENZAのロゴが入ったリアウィングのフラップ角度だ。シリーズ戦より角度が寝ている状態でれば「最高速狙い」と予測でき、そうでなければ「ラップタイム重視」であることが分かる。富士スピードウェイ第3戦(7月)の写真と見比べて、各チームの戦略を見極めるのも楽しみの一つ。

2.記録更新の瞬間

11月の気候は車両性能を最大限に発揮させるコンディションであるともいえ、シリーズ戦で時速310km/h程度の最高速度がどこまで記録として伸びるのかも楽しみの一つ。
(注)予選ではオーバーテイク・システムは使用できない。

3.全開バトル必至の決勝レース
決勝レースもシリーズ戦にはない壮絶なバトルが予想される。100kmという超スプリントレースであるため、各チームともギリギリの燃料で車重を軽くすることになる。また、シリーズ戦のポイントには影響しない、タイヤ磨耗を気にせずプッシュできる、ピット作戦も必要ない、といった要素がドライバーの士気を高め、さらに決勝ではオーバーテイクシステムも使用できることから、予選を上回るラップタイムを刻む可能性もある。真の国内最速ドライバーを決める決勝は、最初から最後まで目の離せないバトルになるだろう。

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