ブラジルGP決勝トップ3 マーク・ウェバー
2位 マーク・ウェバー
Q.スタートが決定的な要素になって、セバスチャンには追いつけませんでしたね?
マーク･ウェバー(以下、ウェバー) そのとお
り。レースが予選やスタートで決まってしまうことはよくある。以前はどれだけ燃料を積むかといった戦術によって逆転することも可能だったけれど、今年の場
合はそれができない。ともかく、セブ(フェッテルの愛称)が良い走りをして勝ったということさ。それにレース後半では、いくつか小さな問題があったんだ。
エンジンがオーバーヒート気味で、回転を抑えなければならなくてね。そのあとは、フェルナンド(･アロンソ)との間隔に集中していたよ。セーフティ･カー
も出たけれど、かなり単純なレースだったと思う。とにかく、チームと工場のスタッフ全員が、最高の仕事をしてくれたおかげで、コンストラクターズ･タイト
ルを勝ち取ることができたんだ。フェラーリやマクラーレンといった強敵を破ったのだから、たいしたものだよ。
Q.チームメイト同士を自由に争わせるという方針がなければ、フェルナンドとの8ポイント差が1ポイントになっていたわけですが、どう思いますか?
ウェバー: たしかにそうだけど、8ポイント差でもチャンスはじゅうぶんある。まだあきらめる必要はないよ。最悪の結果に終った韓国GPの状況から抜け出すことができて良かった。自分の走りにも、今のポジションにも満足してるよ。
Q.スタートはどうでしたか? それから、エンジンがオーバーヒートしはじめたのは、いつごろからだったのでしょう?
ウェバー: ス
タートは悪くなかった。1コーナーも上手く抜けて、2コーナーではニコ(･フルケンベルク)に並んでいた。4コーナーの進入で前へ出ようと思ったけれど、相手も深くつっこんで
いたからね。その結果、クリッピング･ポイントにつけなくなったみたいで、上手く交わすことができた。そのあとフェルナンドの位置を確認すると、ルイス
(･ハミルトン)はスタートが良くなったらしく、フェラーリに先行されていたんだ。しばらくはサインボードを良く見て、いつフェルナンドがニコの前へ出る
かに注目していたよ。それからのレース展開は、まぁ見てのとおりさ。エンジンの温度が上って、思うようにセブを追うことができなかった。まだエンジニアと
話をしていないから原因はわからないけれど、とにかく無事にゴールできるように、回転を抑えなければならなかった。それもあって、チームとしては平和な
レースになったと言えるだろうね。それよりも今日はチームの勝利がすべてだった。コンストラクターズ･タイトルは、これまで積み重ねてきた努力のたまもの
だよ。エイドリアン･ニューウェイやデビッド･クルサード、クリスチャン･ホーナーといった人たちの力があったからこそ、この結果を生み出すことができ
た。もちろんチームや工場にいるスタッフ一人一人の成果でもある。全員に、こころから感謝してるよ。
