セナ&チャンドック、イスパニア以外のシートを探す
昨年、HRTのドライバーを務めた左近、チャンドック、セナ、クリエン。シート獲得の可能性があるのは、両端の2人。
昨年、イスパニア・レーシング・F1・チームのドライバーだったブルーノ・セナとカルン・チャンドックは、F1に残るためには別のチームでシートを探す必要がある。
チームは7日(金)、チャンドックと同じくインド出身のナレイン・カーティケヤンを2011年のドライバーに起用し、チーム代表のコリン・コレスは、セナを起用することは100%ないことを明らかにした。
今年の状況についてセナは、「いくつか交渉しているし、まだF1に残れる可能性がなくなったわけじゃないけど、難しい状況だよ。昨年のブラジルでポールを獲ったニコ・フルケンベルグですら苦戦している状況だからね。今年は難しいシーズンだったし、僕に何ができるのかを十分に示すことができなかった。掴めるならどんなチャンスでも掴みたいよ」と、F1残留が難しい状況であると語った。
一方、チャンドックは、長期的な展望で、チーム・ロータスのリザーブ・ドライバーを目指している。
「去年、イスパニアはあまり進歩がなかったし、今年も同じような状況になりそうな雰囲気だったから、2011年のシートを獲得しようとはしなかったんだ。もちろん、僕にチャンスをくれたチームには感謝しているよ。だけど、今は違う道を探してるんだ。将来的にレギュラー・ドライバーになれるなら、今年はリザーブ・ドライバー※として過ごすのも悪くないね。今年何をするかよりも、その先に繋がるかどうかが重要なんだ。アジアのチームを作ろうとしてるチーム・ロータスのトニー(・フェルナンデス代表)の考え方が好きだし、彼らのチームに興味があるよ」。
ちなみに、コレス代表によると、イスパニアのもう1人のドライバー候補には、クリスチャン・クリエンと山本左近が含まれている。
※リザーブ・ドライバー
正ドライバーが何らかの理由でレースに出場できない場合に、代理を務めるドライバーのこと。