ドメニカリ、「フェラーリはイタリアの象徴」
ステファノ・ドメニカリ代表
ステファノ・ドメニカリ(以下、ドメニカリ) F150と名づけたのは、イタリア統一150周年を記念するため。世界中からスタッフが集まる国際的なチームだが、フェラーリはやはりイタリアの象徴だから。
Q.当然、今シーズンの目標は勝つことでしょうね?
ドメニカリ: もちろん。
Q.チームはいくつかの点で新しくなりますが、いかがでしょう?
ドメニカリ: 組織としていちばんの変化は、エンジニアのチームを改変したこと。副テクニカル・ディレクターのパット・フライが、フェルナンド・アロンソとフェリペ・マッサを担当するアンドレア・ステラ、ロバート・スメドレーという二人のエンジニアの調整役を務める。そしてテクニカル・ディレクターのアルド・コスタが、これまでどおりチームの技術面全体をまとめるというわけだ。戦術面では経験豊富な二―ル・マーティンが加わって、さらに協力になる。
Q.2011年シーズンを前にしたアロンソとマッサの様子はどうですか?
ドメニカリ: じゅうぶんに休んで、気合が入っている。ここ何週間かいっしょにすごして、マドンナ・ディ・カンピーリオで休暇を楽しんだりした。二人とも、今年がチームにとって特に重要なシーズンであり、全員が持てる力をすべて出さなければならないことを良く理解してくれている。
Q.最大のライバルはどのチームになると思いますか?
ドメニカリ: 今の段階では、どのチームにも警戒が必要だろう。レッドブル、メルセデス、マクラーレンといった有力チームはすべて手強いし、他にも強敵が現れるかもしれない。優秀なドライバーがたくさんいることも忘れてはならないだろう。世界チャンピオンが何人もいるんだ。きっと激しい戦いになるだろう。
Q.レースを盛り上げるためのものをふくめ、技術的な変更がいくつもありますが、追い越しの場面が増えるのでしょうか?
ドメニカリ: 追い越しの機会については、慎重に考えたい。いろいろな手段、特に稼動式ウイングがそのために考案されたことは明らかだ。それを満足できるレベルで使いこなすまでには、何戦かかかると思う。もちろん、それでレースがより迫力にあるものになれば、たいへん素晴らしいことだ。
Q.2010年はたいへんな混戦でしたが、今年もそうなるでしょうか?
ドメニカリ: たぶん、接近した戦いが繰りひろげられるだろう。去年とおなじように、勝てるチームがいくつも出てくるはずだ。むしろさらに激しい展開になり、先が読めないだろう。
Q.個人的にも、勝つことを求められているわけですが?
ドメニカリ: 求められているのではなく、私が勝つことを求めている。それが、私自身にとっても、チームにとっても最大の目標だ。