インフィニティとレッドブル・レーシング
高級車のインフィニティがモータースポーツの最高峰に参入(写真はレッドブル・レーシングのホーナー代表)。
2011年3月1日
スイス ジュネーブ
高級車ブランドとして世界展開する日本のインフィニティが、2011年のF1世界選手権を共に戦うことでレッドブル・レーシング・ルノーと合意に達した。ルノーと日産の協力関係を背景に、3つの組織が手を組んでF1の認知度と技術を活かすことになったわけだ。
今回の合意に伴い、インフィニティの名がマシンとレーシング・スーツ、スタッフのユニフォームや備品に記される。広告としての高い効果だけではなく、インフィニティはルノーと共に将来的な技術面の提携関係をレッドブル・レーシングと結ぶことになっている。レッドブルは初タイトルを獲得した昨年に続き、2011年と2012年もルノー・エンジンを使用する。
◆アンディ・パーマー (インフィニティの副社長)
「インフィニティは市場の拡大とラインナップの充実を図ってきており、F1への参入はいずれに関してもまたとないツールとなる。高性能車のイメージを重視するインフィニティにとって、レッドブル・レーシングやルノーとともにF1で活躍することは、きわめて有意義なものといえるだろう」。
◆クリスチャン・ホーナー (レッドブル・レーシング代表)
「レッドブルはつねに柔軟な方針を貫いており、インフィニティから前例のない申し出を受けた時も偏見なくこれを検討することができた。ドライバーとコンストラクターのタイトルを獲得した昨年に続き、新しいパートナーと戦いに望めるのは素晴らしいことだ」。
◆ベルナール・レイ (ルノー・スポール社長)
「過去にF1で輝かしい成績を収めてきたルノーだが、今後は他の団体との提携も非常に重要なファクターとなるだろう。インフィニティのように能力と情熱に溢れた企業と手を組むことはたいへん喜ばしい。アンディ・パーマーをはじめとするチームの人たちがF1の世界にやってくることを歓迎したい気持ちでいっぱいだ。2011年シーズンの開幕が、ますます楽しみになってきた」。
インフィニティについて
日本の高級車ブランドであるインフィニティは、スポーティで高性能なセダン、クーペ、SUVを生産し、世界的にその知名度と販路を拡大している。インスパイアード・テクノロジーをモットーとする同社は、またオーナーへの手厚いアフターサービスでも高い評価を受けている。
ルノー・スポールF1について
ルノーのF1における活動を担当する部門。今年は3つのチームにF1エンジンとさまざまな技術を提供する。本拠地はルノーF1が長年ベースとしてきたビリー・シャトリオンにあり、30年以上にわたって、ここでルノーF1エンジンが、考案、設計、製作されてきた。