ピレリ、エクレストンの人工レイン・コンディション案を支持
レインタイヤ開発のために水を撒いてレイン・コンディションにしたヤス・マリーナ・サーキット。
ピレリのポール・ヘンベリー(モータースポーツ部門)は、人工的にレイン・コンディションを作り出すというアイデアに賛成している。
このアイデアは、F1の最高権威であるバーニー・エクレストンが提案するもの。エクレストンはこのアイデアについて、「人工的にウェットコンディションを作れるサーキットがあり、そのシステム他のサーキットも導入することは可能だろう。雨はレースをエキサイティングなものにしてくれるし、レース中に人工の雨を降らせるのは面白いかもしれない。残りの20分か10周あたりに降らせて、その2分ほど前に各チームに知らせる。誰にとっても同じ条件だし、面白いことになるだろう」と説明。
このアイデアについて、F1用のレイン・タイヤ開発に人工的にレイン・コンディションを作り出せるトラックを利用したヘンベリーは、悪いアイデアではないと考えている。
「マレーシアの照明も人工的だといわれてきたが、シーズンで最もエキサイティングなレースの一つとなった。レイン・コンディションを作り出すのも馬鹿げたアイデアではないと思う」。
ちなみに、ピレリが使用した人工的にレイン・コンディションを作り出せるトラックは、フランスのポール・リカール・サーキットで、スプリンクラーで水を撒く設備を備えている。アブダビのヤス・マリーナ・サーキットではF1初の夜間レイン・コンディションでテストを行ったが、こちらは水を撒いてレイン・コンディションを再現した。