ピレリ、バルセロナのテスト会場に到着
ミラノ3月7日
ピレリは、明日8日からバルセロナ(スペイン)のカタルーニャ・サーキットで始まるF1公式合同テストのために現地入りしたことを伝えた。
テストの主目的は、最初の3戦のためのデータ収集になる。
ピレリは、バーレーンGPが開幕戦から外れたことで追加されたテストのために、前回のテスト会場であるバルセロナに戻った。テストには、12チームが参加し、シーズン前に許される15日間のテストのうち、それぞれ4日間行なわれる。
すでに発表されているように、最初の3レース(オーストラリア、マレーシア、中国)に、ハード(プライム)とソフト(オプション)のピレリP-ZEROが用意されるが、チームは、2種類のコンパウンドのテストに集中するはずだ。
バルセロナに持ち込まれるのは、1チーム当たり35セット。雨用のインターミディエイト(少雨量用の浅溝)5セットと、ウェット(多雨量用の深溝)3セットを含み、合計で1680本になる。
◆ポール・ヘンベリー(ピレリ・モータースポーツ・ディレクター)
「前回のテストは、朝方6℃というコンディションで行なわれ、シーズンの戦略を立てるためのデータとしてあまり役に立たなかった。今週は、開幕のオーストラリアと同じような気温になるとみている。年初にコンパウンドを発表しているので、チームのほとんどが、ハードとソフトの比較に集中し、我々が提供したテストデータとの整合性を確認するだろう」。
「どのレースでも、2回か3回のピットストップが行なわれるだろう」。
フロントとリヤのコンパウンド(ゴムの配合)は同じだが、リヤは、より負荷がかかるために、一般的なリヤ駆動車と同様に、暖まりがはやくなっている。適温に上昇するまでのウォームアップに、リヤより時間のかかるフロントタイヤに対して、エンジニアとドライバーはバランス変化にマッチングさせる対応が必要だ。今週のテストは、地球の反対側(オーストラリア)に向けて、重要なデータが集める最後のチャンスとなる。