F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

◆ジェローム･ダンブロシオ
「この1週間はとても楽しかったし、収穫も大きかった。2週間後にメルボルンで行われる開幕戦への備えはじゅうぶんにできたと言えそうだよ。4回のテストで走行距離を伸ばして、マシンの状態や、どうやって性能を引き出すか、またシーズン序盤にどのような開発をおこなうかを確認したんだ。あとはシミュレーターを使ったトレーニングをすこしやるだけなんだけど、デビュー戦への精神的、肉体的な備えに専念するつもりさ。チーム入りが決まってからずいぶん時間がたったけれど、いろいろと忙しかったし、悩んでいる暇はなかったよ。あとは開幕戦で全力をつくすだけさ。メルボルンは初めてのコースだし、きっと特別な気持ちになるだろうね。開幕に向けて、素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝してるよ。テスト中の働きも見事だったし、もう家族のように感じてるよ。これまでの努力が実ることを祈ってる」。

◆ジョン･ブース (チーム代表)
「今日でバルセロナ･テストだけではなく、オフシーズンのプログラムが完了したわけだが、この1年を振り返って、感慨もひとしおだ。昨年と今年では大違いだし、まだ性能面を改善しなければならないが、プロのチームとして胸を張れる体制はできたと思う。走行距離を比較しただけでも、昨年の1,985kmから、今年は4,642kmと大幅に伸びている。今日はエンジン関係のセンサーに問題があり、それを交換するために時間をロスしてしまったが、それでも午前中に新しいリヤウイングの採用で改善された空力面の状態を確かめ、午後にはセッティングを進めることができた。今週のテストはたいへん有意義だった。開幕戦で最初のフリー走行に望めば、自分たちの位置がよく判るだろう。みんなほんとうに良くやってくれた。これからも、ぜひこの調子で頑張っていきたい」。