オリジナル リリース-フォース・インディア・フォーミュラ ワン・チーム【オーストラリアGP プレビュー】
◆エイドリアン・スーティル
Q.冬季テストで走らせたVJM04の状態はどうでした?
「マシン全体についても、何より重要なタイヤについても充実したテストができたよ。信頼性の高さを確認したことが一番の収穫で、これが開幕戦では有利な材料になりそうだよ。ただ、スピードの面では改善の必要があるし、空力を見直すべきかもしれないね。そのために序盤戦はすこし苦戦になるかもしれない。それでもきっと、すぐにペースが上がってくるはずさ」。
Q.新しいレギュレーションがレースに影響すると思いますか?
「面白いことになると期待してるよ。予選やレースで操作するボタンが増えて、ドライバーはこれまで以上の集中力を求められる。だけど、嫌ではないし、テストでも上手く順応することができたよ。新規定でパワーが増して、特に直線のスピードが上がるのはいいことだよ。追い越しがやりやすくなって、ピットストップの回数も増えるから、見ごたえのあるレースが繰りひろげられるだろうね」。
Q.オーストラリアGPの見通しはどうでしょう?
「去年はギヤボックスのトラブルに泣かされたから、今度は完走したいよ。開幕戦で完走して初めて、新しいシーズンが始まったと実感するものなんだ。去年のオーストラリアGPは雨で大荒れになったっけ。ゴールまでたどり着けたのは、たしか10台くらいさ。これもオーストラリアGPで完走することが大切な理由のひとつだろうね。チェッカー・フラッグを受けさえすれば、かなりの確率でポイントを獲得できるから」。
◆ポール・ディ・レスタ
Q.オーストラリアGPを前にした心境は?
「もちろん楽しみだけど、準備していたバーレーンの開幕戦がキャンセルされたから、ちょっと妙な気持ちだよ。それでもこの2〜3週間は順調だったし、オーストラリアでは去年もいい結果をのこすことができたんだ※。メルボルンは素晴らしい街だから、早く行きたくてうずうずしてるよ」。
Q.どんな準備をしたのでしょう?
「去年の続きでトレーニングして、新しいマシンについても、シミュレーターで経験を積んだんだ。プライベートでも充実したオフシーズンを過ごせたよ。去年はすごく忙しかったから、家族と過ごす時間を取れたのは大切なことさ」。
Q.初めての経験するF1のレースに帰するところは?
「白紙の状態で金曜と土曜の走行に集中して、レースに向けてどこを改善すべきか見極めたい。個人的には、まず自分の力がどのていど通用するかをみることだね」。
※当時はレギュラー・ドライバーではなかったが、出走したフリー走行1で11位っだった。