桜井孝太郎、2回目のGP3公式テストに参加
16歳でGP3公式テストに参加した桜井孝太郎。
2011年3月31日
3月22日のオールトンパーク・サーキットでのイギリスF3選手権の公式テストに続き、3月29日〜31日に、F1イギリスGPの舞台として知られるシルバーストン・サーキットで開催された、2回目のGP3公式テストに参加した。
今回もカーリン・モータースポーツからテストに参加し、チームは、『PRAY for JAPAN(日本のために祈ります)』と書かれた大きな日の丸を貼ったマシンを用意してくれた。
3日間に渡るGP3公式テストには、各国の若手精鋭30名のドライバーが参加。ウェットとドライが入り交じった難しいコンディションの中、連日のように何度となく赤旗が出される荒れたテストとなった。
桜井孝太郎は、初日の午前中のセッションではチームメイトの2010年ドイツF3チャンピオン、トム・ドールマンらよりも速いラップタイムをマーク。ユーズドタイヤを履いてのアタックでは、つねにトップ10に入るパフォーマンスでアピールした。
2日目は本格的なウェット路面でのテストで、F3とは違う出力特性のターボエンジンにとまどい、結果は最下位。
3日目最終日、午前中だけで10回近く赤旗が出て、タイヤが温まらないセッションとなものの、指示されたセットアップ・メニューを予定どおりこなした。午後のセッションでは天候が急速に回復し、トップ10へ。大きなアクシデントもなくテストを無事終えることができた。
◆桜井孝太郎
「自分にとってもの凄くチャレンジングな3日間でした。周りのF3チャンピオン・ドライバー達と比べると、路面のミュー(摩擦係数)ーが低い時は、クルマの向きを上手くスピードで変えられていましたが、ミューが上がってくると、自分の思ったタイミングで曲げたい角度で曲がらなかったので苦しみましたが、たった2回だけ乗ったF3の経験が生きている事を実感できた3日間でした」。
「この3日間、常に今の日本のことを考えていましたし、日本で戦っている人のことを考えるとチャレンジするしかない、攻めるしか無いと思って走りました。その気持ちが皆さんのもとに届いたなら嬉しいです」。
「今はGP3で経験したことを、4日後にあるスネッタートンでのF3のテストで生かし、また新たなテクニックを身につけたいと思っています」。
「日本はこの先、きっと良い事が起きると、今、僕は信じています。みなさんも一緒に、チームジャパンで心をひとつにして頑張りましょう」。