ピレリ・タイヤ マレーシアGP プレビュー
◆ポール・ヘンベリー (ピレリ・タイヤ テクニカル・ディレクター)
「オーストラリアの初レースは本当に素晴しい経験だった。しかし、気温が高く、タイヤの消耗も激しいマレーシアは、また別物だろう。オーストラリアでは、2〜3回のピットストップを予想していたが、今回は3〜4回になりそうだ。天気がどうなるかも判らない。雨が降れば、ウェットタイヤを実戦で試すいい機会になるはずだ。とにかく、立ち止まることは許されないので、マレーシアの金曜には比較のため、スリックタイヤ(溝なしタイヤ)を2セット多く各チームに供給する予定だ。シーズン中のテストは認められていないので、これがデータ収集のいい機会になるだろう。またチーム側も今後への参考になるはずだ」。
◆ジェンソン・バトン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)
「マレーシアのタイヤはオーストラリアと同じだけど、セパンの方が暑くて、路面温度は45℃くらいまで上がるかもしれないね。舗装も特にスムーズなアルバートパークに比べて消耗が激しくなるんじゃないかな。セパンでは、タイヤの高速安定性が重要になる。そういう理由から、タイヤに関する条件は、前回より厳しいだろうね。消耗が早く、その分ピットストップの回数が増える。タイヤへの負担が大きいコースだから、前後共に難しい状態になりそうだよ。今シーズン中に訪れるサーキットの中で、消耗や耐久性という見地から言うと、セパンは中程度のコースだろうね」。
■オーストラリアGPで使用したタイヤの種類
オプション (ソフト) / プライム (ハード)
■マレーシアGPで使用するタイヤの種類
オプション (ソフト) / プライム (ハード)
【翻訳:Shigehiro Kondo】