リリース-ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス【マレーシアGP プレビュー】
◆ルイス・ハミルトン
「セパンは大好きなサーキットなんだ。規模が大きいし、高速でコース幅が広い。難しい高速セクションがあって、マシンの性能を完全に引き出せば大差をつけることができるんだ」。
「メルボルンの内容から見て、マレーシアでも良いレースができそうだよ。アルバートパークも素晴しいコースだけど、セパンのようなサーキットでこそ、マシンの真価が発揮されるんだ」。
「KERS※と可変ウイングがどんな働きを見せるかも楽しみだね。調整が進んだ時の効果には目を見張るものがあるし、セパンみたいなコースだと、特に予選で大きな威力を発揮するはずさ」。
「チームはオーストラリアで発生したフロアパネルのトラブルを分析したけれど、どうやらモノコックとパーツの接着に問題があったみたいで、そのためにレースが終わるころにはかなりひどい状態になっていたんだ。それでも走りきれてよかったけれど、マレーシアではもうすこし楽に走らせてもらいたいね」。
◆ジェンソン・バトン
「僕がF1に乗り始めたころ、マレーシアGPはまだ新しいレースだったんだ。今ではすっかりおなじみのグランプリだね。セパンはだんだん進化しているように感じるよ。もともと素晴しいサーキットだったけれど、時を経るごとに熟成されてきたように思うんだ」。
「優秀なマシンが欠かせないコースでもあるんだ。大きなコーナーが多いし、ダウンフォース不足のマシンはすごく苦労する。メルボルンでマシンの状態を確認したから、今度どれだけ力を発揮してくれるか楽しみだよ」。
「ドライバーが気をつける必要があるのは、水分の補給なんだ。マレーシアへ行ったことのない人は判らないだろうけど、間違いなく体力的に最も厳しいサーキットだからね。冬の間からしっかり体力をつけたドライバーが有利になる」。
「優勝した2009年は、これまでで最悪の状況で、一時は路面が水びたしになっていたんだ。天気がどうなっても、また良いレースができるはずさ」。
【翻訳:Shigehiro Kondo】
※KERS
ブレーキング時のエネルギーをチャージして、推進力にするシステム。
ブレーキング時のエネルギーをチャージして、推進力にするシステム。