タグ・ホイヤー “マスター・スピード150年”F1パーティー
パーティ会場の様子。
中国GP前夜の2011年4月16日、TAGホイヤーは上海のファッションをリードするレッドタウンでレース指向のパーティを催した。これはスピード、情熱、最新のF1ファッションを前面に押し出したもので、TAGホイヤーの世界親善大使を務めるルイス・ハミルトンもエルヴァ・シャオ、ガンジー・リー、ベイ・ペイを始めとする多数の著名人と共に華やかな祝宴を堪能した。
“マスター・スピード150年”は1世紀半にわたり、正確な計時と主要選手やチームのサポートを通じて培われたTAGホイヤーのモータースポーツにおける存在価値を改めて示すものだ。レース界の技術的な進歩はTAGホイヤーにとって、最新のテクノロジーを極め、より厳密なタイムの計測を行うことに力を注ぐ大きな動機づけとなっていた。中国ではレースと正確な計時に関心を寄せる若者を招待し、レース現場のスピードと情熱を感じ取ってもらった。
中国GPの予選を観戦したファンにとって、TAGホイヤーのF1パーティーは素晴しい1日を締めくくるのにふさわしい時間となったことだろう。レッドタウンの会場には巨大なフォトパネルとエンジン音を再現する音響設備が整えられ、通りにはサーキットで使われるシグナルが持ち込まれて、いつなんどき目の前をF1マシンが疾走してもおかしくないような臨場感を醸し出していた。会場内にはTAGホイヤーと関わりのあった、スティーブ・マクィーン、ルイス・ハミルトン、ジェンソン・バトンといった歴代ドライバーのポートレートが展示され、中央には2台のシミュレーターが用意されてレースの興奮を味わうことができる趣向が凝らされていた。
なんと言っても、パーティの目玉はルイス・ハミルトンで、F1チャンピオンを経験したドライバーの登場は会場の熱気をさらに煽り立てた。クライマックスは、幸運なファンとハミルトンがおこなったF1シミュレーターによる対決だ。大型スクリーンには上海サーキットの模様が忠実に再現され、皆が本物に劣らないレースの興奮を味わっていた。とりわけ人々の感心を集めたのは、ハミルトンが見せるスムーズな減速とコーナリング、そしてドリフトの妙技だ。TAGホイヤーが、間違いなく当代一の才能と手を結んでいることは、誰の目にも明らかだった。TAGホイヤーがハミルトンの優れた能力に関心を寄せたのは2003年のことであり、ただちにフォーミュラ・ルノーのチームに迎え入れることとなった。その後、ハミルトンは期待通りの急速な成長を遂げて現在に至っている。表彰台に立つハミルトンの手首には、いつもTAGホイヤーの腕時計が輝いている。
TAGホイヤーと有力ドライバーとの関係はF1世界選手権が誕生して間もないころにまで遡る。1969年に、ジョー・シフェールのスポンサーとなり、数々の伝説を築いたのがそもそもの始まりだ。その後もジャッキー・イクス、デビッド・クルサード、ジェンソン・バトンなど、多くのドライバーがTAGホイヤーの親善大使を勤めた。アラン・プロスト、アイルトン・セナ、フェルナンド・アロンソ、ミカ・ハッキネンなども、TAGホイヤーと深い関わりを持っていた。
F1は国際的な人気競技として、知性、情熱、バイタリティ、先端技術、勇気、そして限界に挑戦する精神を象徴している。それはまさしく、TAGホイヤーのブランド・イメージにふさわしいものと言えるだろう。