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グループ・ロータス、名称をめぐる訴訟の重要項目で勝訴

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グループロータスは、チーム名に”ロータス”を、マシンのカラーリングも金と黒を継続して使用できることに。

F1における”チーム・ロータス”の名称使用権をめぐってグループ・ロータス(ロータス・ルノーGP側)とチーム・ロータス(トニー・フェルナンデスのチーム)が争っていた訴訟に、本日ピーター・スミス判事が結論を下した。

■判決概要
 ・グループ・ロータスはF1において”ロータス”の名称を使用する権利を有する。
 ・グループ・ロータスは歴史的な黒と金のカラーリングを使用することができる。
 ・ワン・マレーシア・レーシング・チーム(1MRT/トニー・フェルナンデス側)は、契約破棄によってグループ・ロータスのイメージを傷つけたことに対する責任を負う。
 ・チーム・ロータス・ベチャーズ・リミテッドという商標は使用しない。
 ・グループ・ロータスの名称は従来どおり使用できる。
 ・グループ・ロータスは市販車にロータスの名称を用いる権利を有する。

■判決内容

 グループ・ロータスは善意を持ってF1における”ロータス”の名称を使用することができ、ロータスの名でF1世界選手権を戦うことを妨げるものではない。
 グループ・ロータスは伝統的な黒とゴールドのカラーリングを使用することができる。
 1MRTはグループ・ロータスとの契約に反してロータス・レーシングの名称を用いたことで、グループ・ロータスの権利を侵害した。
 チーム・ロータスの名称で登録されたチーム・ロータス・ベ・リミテッドの商標は無効であり、使用できない。
 グループ・ロータスの商標は有効とし、市販車をロータスの名で製造することができる。

判決はチーム・ロータスがF1でその名称を使用することを認めたが、”ロータス”の名はグループ・ロータス固有のものとしている。グループ・ロータスはこの判決が観客や視聴者を混乱させる可能性を懸念し、F1におけるロータスの名称に関して新たな訴訟を起こす考えだ。グループ・ロータスと株主であるプロトン・ホールディングBhdは、この訴えが認められるものと確信している。

判決を受けて、グループ・ロータスの法律顧問、サラ・プライスは、こう述べている。
「グループ・ロータスはロータスの名称をF1で使用することが認められ、これをさしとめようとする試みが失敗に終わったことを歓迎する」。

「チーム・ロータスおよび関係者とのあいだに起こったこの争いを、グループ・ロータスの関係者は懸念しており、今後さらに明快な結論がでるよう、働きかけてゆく考えだ。われわれの立場を理解してくれた人々に感謝し、結果を真摯に受け止める」。

【翻訳:Shigehiro Kondo】
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