リリース-チーム・ロータス【カナダGP プレビュー】
◆ヤルノ・トゥルーリ
「モナコは大変だったけど、最後にチームとして素晴しい結果を出すことができたよ。レースを楽しんでいたし、今回とスペインの内容は、僕たちが間違いなく正しい方向へ進んでいることを示していたと思う。モナコGPが終わって、すこし休みを取ったんだ。これから行くカナダは、いつも不思議な感じのするレースなんだ。大好きな国だし、モントリオールもコースだけじゃなくて、街としてとても魅力的なところなんだ。ヨーロッパと北米が微妙に混ざり合った独特の雰囲気があるね。だけど、レースは上手くいったことがないんだ。運のせいにはしたくないけど、せっかくいいレースをしていてもツキに見放されてばかりだった。去年もリタイヤしてるし、今年こそ流れを変えたいね」。
「常設のサーキットではないから、まず最初は路面の状態が問題になる。走りこむにつれてよくなっていくけど、壁がすぐそばに迫ってるからミスは許されないし、経験がモノをいう。高速で、シーズン中1〜2を争うほどブレーキを酷使するから、ディスクの冷却と減速時の安定性が、特に決勝では重要なんだ。初日からタイヤをどう使うか、その戦術が鍵を握るだろうね。きっと面白いレースになると思うし、ぜひいい結果を出したいよ」。
◆ヘイキ・コバライネン
「カナダはシーズンのハイライトに数えられるレースで、みんな楽しみにしているんだ。モナコほどの派手さはないけど、街中がウキウキしてて、独特の雰囲気を醸し出してるね。観客はレースに詳しいし、木曜から日曜まで、いろんな動きを把握している感じだよ」。
「コースは難しくて攻め甲斐があるんだ。ブレーキに厳しいサーキットだから、タイムを出すには正確なブレーキングがとにかく重要なんだ。もうひとつの鍵は、縁石を目いっぱい効果的に使うことだろうね。だから、上手く縁石に乗れるようなセッティングが大事なんだ。マシンはスペインの時とおなじような性能を発揮してくれると思う。モナコは僕にとってしっくり来ない内容になって、マシンの性能を十分に引き出せなかったんだ。ポテンシャルはあったけど、レースでそれを出せなかった。だけど、データはずいぶん集まったから、これを活かしてカナダでは最善をつくしたいね。モントリオールは、その点で最高の舞台になるんじゃないかな」。
【翻訳:Shigehiro Kondo】