F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

◆フェリペ･マッサ
グリッド=3番 / 決勝=6位
「期待が大きかっただけに、6位という結果には満足できないよ。（ナレイン･）カーティケヤンを抜こうとした時に、表彰台や優勝のチャンスは消えてしまったんだ。相手はライン上をゆっくり走っていたんだけど、こっちは濡れた路面の上を走ってて、コントロールを失って壁にぶつかったんだ。次にセーフティ･カーが出たとき、集団に追いつくことができたし、何台か抜いて6位まで順位を挽回したよ。予選で上位に着けて、決勝もレッドフラッグが出るまではトップ3をキープしていたんだから、本当に腹立たしいよ。だけどそのあと、すべてが台無しになってしまったんだ。マシンの状態は、雨でもドライでもよかったけど、インターミディエイト（ドライとレインの中間のタイヤ）を履いている時はすこし苦労したよ。バレンシアもサーキットの性格がここと似ているから期待できるだろうね。使用するミディアム･タイヤは今回テストして、どのていどグリップするか判ってるよ」。

◆フェルナンド･アロンソ
グリッド=2番 / 決勝=リタイヤ
「今朝、雨が降っていた時から、すべてがおかしくなりはじめたんだ。せっかく予選がよかったのに、レースはセーフティ･カーの先導で始まって、インターミディエイト･タイヤに交換したとたん、強い雨が降ってきたんだ。しかも、赤旗が出てまだタイヤ交換をしていなかったドライバーがタイムをロスすることなく新品のタイヤを履くことになったんだ。そのあと、（ジェンゾン･）バトンとぶつかって、縁石に乗り上げて動けなくなったんだ。今日は運が悪かったとしか言いようがないね。ポイントが獲れなかったときは、頭を切り替えるのが一番だよ。バレンシアもここと同じでウチのマシンにあったサーキットだから、いいレースができるはずさ。タイトル争いが終わったわけではないけど、希望をつなぐには相手のミスを待たなければならない状況だよ。コースの性格と新しいパーツのおかげで、今回は高い戦闘力を示すことができたよ。これからも元気を出して、戦う姿勢を忘ちゃいけないね」。