リリース-チーム・ロータス【ヨーロッパGP プレビュー】
◆ヤルノ・トゥルーリ
「雨のカナダから天気のいいマイアミの自宅へもどって何日か過ごして、次のレースに備えてヨーロッパへ渡ったんだ。カナダは結果こそ付いてこなかったけれど、初日からの戦い方には満足してるんだ。大変なレースだったけど、前にも言ったとおりFIA(国際自動車連盟)は適切な処置をしたと思う。ほんとうに走れないような状態もあって、赤旗やセーフティ・カーを出したタイミングはピッタリだったんだ。両足の間に異物が垂れ下がった状態で走るのは難しかったし、チームからはピットに戻るよう言われたがけど、あそこは頑張りどころだったんだ。もちろんいつもの走りはできなかったけれど、それでも前の集団を追いかけて、すぐ後ろでゴールできたのは今後につながるはずさ」。
「つぎのバレンシアも公道サーキットだけど、走り甲斐があるうえに安全も確保されてるんだ。カナダと違って路面が初日の滑りやすい状態からどんどん良くなるし、最後はグリップが上がってタイムも大幅に短縮されるんだ。リズムが重要なコースだよ。流れるような高速セクションがあったかと思うと加速と減速をくり返す区間が待ってって、長いストレートの先にはタイトなコーナーが控えてる。1速を使うことが多いし、中には最高速からいっきに減速する場所もあるから、ブレーキの消耗が激しいんだ。スペインのファンは熱狂的で、ロータスを応援してくれる人も多いから、きっと楽しい週末になるだろうね」。
◆ヘイキ・コバライネン
「カナダGPのあとはニューヨークへ飛んで、GEの発表会に出席したんだ。ニューヨークは楽しかったし、GEの本社を見学したのも興味深かったよ。GEみたいな大企業と手を組むことができたのはチームにとって最高のニュースだし、トニー(・フェルナンデス/チーム代表)やマイク(・ガスコイン/チーフ・テクニカル・オフィサー)が2010年からずっと求めていたパートナーと言えるだろうね」。
「ニューヨークを離れて自宅で2〜3日過してからバレンシアへ向かったんだ。サーキットの性格がウチのマシンに合っているはずだから、ヨーロッパGPはすごく楽しみだよ。公道なのに路面がスムーズでグリップも高いし、普通のサーキットみたいに走れるからね。長いストレートと低速コーナーがあるから、ダウンフォースの設定が鍵を握ってるんだ。ピレリはソフト(オプション)とまだ実戦で使ったことのないミディアム(プライム)タイヤを用意してて、フリー走行でその性質を把握することが重要だよ。タイヤへの負担が少ないマシンの特徴がここでも発揮されて、戦術的に有利になることを期待してるよ。予選でQ2に進むことが目標なんだ。それがうまくいけば、面白いレースになるだろうね」。