オリジナル リリース-イスパニア･レーシング･F1･チーム【イギリスGP プレビュー】
◆ダニエル･リカルド
「シルバーストンで初めてF1のレースに出場できるんだ。これは本当に大きな意味のあることだ。子供のころからの夢が、ほんとうに叶うんだから。きっと感動的な瞬間になるだろうね。今回の経緯は素晴しいものだったんだ。今年中にF1デビューを果たせるとは思わなかったから、実現させてくれたレッドブルにとても感謝してるよ。すぐに慣れるといいんだけど、これまでも新しいマシンや環境に順応するのが得意だったから、問題ないだろうね。日曜までにはしっかりと戦える状態になっているはずさ」。
「とにかく経験を積みたいから、今回は完走を目標に頑張るつもりだよ。もちろん、予選で少しでも前に並んで、決勝でもいいところを見せられればそれに越したことはないね。シルバーストンに関しては、とにかく最後まで走って、心身ともに手応えをつかみながら、いろいろなことを勉強したいね」。
「今年のイスパニアについては注意してみてきたけど、中に入ってみなければ本当のところは判らないだろうね。少なくとも1年目だった昨シーズンよりは進歩してるし、方向性は間違っていないと思う。出来るかぎりのことをしているのは間違いないし、F1へ挑戦していきなり勝つようなチームは見たことがないからね。時間がかかるのは当然だ。（元レッドブルの先輩の）トニオ（リウッツィの愛称）には何度か会ったことがあるんだけど、、なかなかの人物で、F1の経験も豊富だから、学ぶべきことはたくさんありそうだね」。
「イギリスについて言うと、ロンドンはいろいろなものがある魅力的な都市だよ。サーキットも、高速で好きなレイアウトだと思う。高速コーナーが好きだから、流れるようなコースのリズムをつかんで走りたいね。特にマゴッツからベケッツまでのセクションが気に入ってるんだ。2008年にはここで、過去最高のレースをすることができたんだ。フォーミュラ･ルノー･ユーロカップのレースで、最終ラップに逆転優勝したんだ。最初から速かったわけじゃないけど、決勝に力を出しての勝利だから、喜びもひとしおだったよ」。
◆ヴィタントニオ･リウッツィ
「イギリスのファンの情熱にはいつも感心させられるよ。去年は予選でつまずいて、最後尾から11位まで順位を上げたんだ。楽に追越ができるサーキットではないだけに、いい思い出だよ。シルバーストンは素晴しいコースで、ドライバーのアドレナリンを搾り出す場所と言えるだろうね。最初の高速セクションが特に楽しいんだ。観客の雰囲気も最高だから、走っているときは特別な感慨があるよ。サーキットの性格から見て、難しいレースが予想されるけど、緯線ごとに進歩していくことが重要なんだ」。
