小林可夢偉 イギリスGP-木曜日会見全録
◆待ってました、高速コーナー!
—-今週はイギリス・グランプリですが、高速のシルバーストン、”待ってました”か?
可夢偉:待ってましたね! 久々ですね、高速コーナー!
—-クルマ的には? アップデートは?
可夢偉:それは”いい”というしかないでしょう!(笑) 乗る前やから。乗る前にダメと言ってたら、ダメにしかならないから。アップデートは、リヤウイングとかしてるみたいなんですけど。詳しいことはジェームス(キー/テクニカル・ディレクター)に。
—-今週は、ここ何戦かのような、ひどい流れになることはない?
可夢偉:ないでしょう!
—-ラクに、Q3?
可夢偉:それは、ないですね!(笑)
—-前回のレースですけど、ザウバー車はタイヤには”やさしい”はずで、それは、熱が”入りにくい”ということだったと思うんですが、それがバ
レンシアでは、逆に動いた(逆向きに作用した)というのは、どういうふうに分析してます? たとえば、バレンシアというサーキットのせい?
可夢偉:違います、ダウンフォースです。低速コーナーばっかりで、ダウンフォースが効かないから、(路面にタイヤを)押しつけるチカラが少ない。
単純に、上から押されてるのと一緒です。(押しつけられて、自重が)200キロとか重ければ、引きずられて痛いでしょ。10キロとか、軽ければ、痛くない
ので。
—-ダウンフォースがかかってしまって?
可夢偉:いや、(ここ数戦のサーキットは)ダウンフォースが少ないコーナーが多すぎる。だから、少ないから、押しつけるチカラがなくって、タイヤだけが滑ってオーバーヒートする。
—-ここ、シルバーストンは、ダウンフォースが必要な高速コーナーが多いから、そんなに心配してない?
可夢偉:ええ。あとは、どれだけ、グリップしてくれるかだけ。
—-前回のレースは、今年の8戦のなかではワースト?
可夢偉:クルマとしては、カナダもかなり酷かったんですけどね、予選までは。でも、みんな(他チーム)も酷かったみたいで、助かった。でも、バレンシアは、けっこう、みんな(他チーム)キマってたみたいで。
◆今年のザウバーは、決勝レースには強い!
—-これまでの8戦を振り返っての、自己評価は?
可夢偉:惜しかったなあ、と思ってる、バレンシアは。バレンシアでも、ポイントを取れてれば、けっこう、いい感じやったけど。でも、(ポイントを)落としてしまったから。
でも、こっから、まだ(シーズンは)半分も終わってないんで。
—-自分としては、全戦でポイントは取れる、と?
可夢偉:バレンシアさえ取れてれば、けっこう、(全戦で獲得という)チャンスやったと思うけど。後半、これからどうなるか、わからないけど。でも、コースのレイアウト的には・・・(今後のコースはポイント獲得の見込みがある)。前回までの三戦は、キツかったけど。
—-そのへんの手応えは、シーズンの序盤で掴んでる?
可夢偉:まあ、(ザウバーは)レース(決勝)に強いというクルマなんで。うまくやれば、ということ。(前戦は)ストラテジーも失敗してたし。
—-これまで、それなりにいい結果を出しているということは、その”レースに強いクルマ”であるということが大きい?
可夢偉:そうですね。