決勝 序盤
<12時50分>
イギリスGP決勝日のシルバーストンは、青空で朝を迎えた。風は弱く、日差しが強く、絶好のレース日和を思わせていた。
しかし、レース開始を30分後に控えた頃から、イングリッシュ・ウェザーが頭をもたげ、雨が落ちてきた。
その後、雨は上がってスタート時間を迎えそうだが、コース上にはところどころに、雨水によるウェットパッチが残っている。
レース開始まで10分の時点の気温は20℃、路面温度は22℃。
ピレリタイヤの統計によれば、この27年間で最も多くの追い越しが行なわれているという。この調子でいけば、1984年の624回の追い越し記録を上回りそうだが、今日は、その記録達成に大いに貢献するレースになりそうだ。
<13時00分>
全車が浅い溝が入ったインターミディエイトを選択して、フォーメーション・ラップに入った。
<13時01分>
スタンドには、相変わらずオレンジのキャップが目立っている。マクラーレンの英国人ドライバー・コンビへの期待が高まっている。
<13時02分>
コース裏手は、完全なウェット状態。ピット前などは完全なドライ路面だが、複雑な状況がレースを左右しそうだ。マシンポテンシャルに劣る可夢偉にとってチャンスが大きくなっている。
<13時03分>
フェラーリのスタートに注目されたが、2台のレッドブルが好ダッシュ。1フェッテル/レッドブルがトップに立った。4バトン/マクラーレンが6マッサ/フェラーリを交わして4番手にポジションを上げている。
<13時05分>
3ハミルトン/マクラーレンが3つポジションを上げ、小林可夢偉は12マルドナド/ウィリアムズを抜いてポジションをキープしている。
<13時06分>
3ハミルトン/マクラーレンが4バトン/マクラーレンをパスして5位にポジションを上げてきた。
<13時08分>
セクター2は水しぶきを上げている。
20コバライネン/ロータスがピットイン。そのままレースを終えた。
<13時09分>
平常なら3周終えた時点でDRS(可変リヤウィング)使用許可が出るが、ウェット状態のため、許可が出ないままだ。
<13時10分>
3ハミルトン/マクラーレンが旧最終セクターでコースを外れた。順位は5位のままだが4バトン/マクラーレンが接近した。
<13時11分>
7シューマッハ/メルセデスに、ピットからドライ・タイヤの可能性が打診される。”分からないがあと2〜3周必要だろう”。
<13時12分>
各車、ドライ部分でタイヤを傷めているが、それを冷やすために水のある部分を選んでタイヤを冷やしている。
DRSの使用許可が出た。
<13時15分>
15分経過時点のオーダーは以下の通り。
1. 1フェッテル/レッドブル
2. 2ウェバー/レッドブル
3. 5アロンソ/フェラーリ
4. 6マッサ/フェラーリ
5. 3ハミルトン/マクラーレン
6. 4バトン/マクラーレン
7. 15ディ・レスタ/Fインディア
8. 16小林可夢偉/ザウバー
9. 7シューマッハ/メルセデス
10. 14スーティル/Fインディア
11. 8ロズベルグ/メルセデス
12. 17ペレス/ザウバー
13. 12マルドナド/ウィリアムズ
14. 9ハイドフェルト/ルノー
15. 18ブエミ/トロロッソ
16. 19アルゲルスアリ/トロロッソ
17. 10ペトロフ/ルノー
18. 11バリチェロ/ウィリアムズ
19. 24グロック/ヴァージン
20. 21トゥルー/ロータス
21. 23リウッツィ/イスパニア
22. 25ダンブロジオ/ヴァージン
23. 22リカルド/イスパニア
20コバライネン/ロータス
20コバライネン/ロータスはレースを終えている。
<13時19分>
15ディ・レスタ/Fインディアとのバトルを展開していた16小林可夢偉/ザウバーがスピン!! 10番手にポジションを下げた。
7シューマッハ/メルセデスとの接触だった。7シューマッハ/メルセデスはフロントとウィングを傷めた。小林可夢偉のマシンの損傷が気になる。
<13時21分>
7シューマッハ/メルセデスがピットイン。オプション・タイヤを選択してレースに戻った。ウェットとの対比を、他のチームが注目している。
<13時24分>
4バトン/マクラーレンがピットイン。14スーティル/Fインディア,16小林可夢偉/ザウバーもタイヤ交換のためにピットインした。7シューマッハ/メルセデスがファステスト・ラップを更新。ドライ・タイヤの方が速いことを証明している。
<13時26分>
16小林可夢偉/ザウバーがピットアウトの時に、ピットインしてきた12マルドナド/ウィリアムズと交錯、接触は逃れたが、フォース・インディアのピットのインパクト・レンチのコードを引っかけて、フロント部分のパーツを破損した。
<13時28分>
1フェッテル/レッドブルがピットイン。トップのままでレースに戻った。
4バトン/マクラーレンが1分46秒台のファステスト・ラップを更新した。
<13時29分>
16小林可夢偉/ザウバーに、ピットアウトの際のニアミスと、7シューマッハ/メルセデスの16小林可夢偉/ザウバーとの接触が審査対象に。
<13時30分>
7シューマッハ/メルセデスにピットイン+10秒ストップのペナルティが出された。
<13時31分>
4バトン/マクラーレンと6マッサ/フェラーリがサイドbyサイドのバトル。5アロンソ/フェラーリと3ハミルトン/マクラーレンの先陣争いが観客席を沸かせている。
DRS計測開始地点からDRS使用可能地点の間で前車の約1秒以内にいればDRSが使用可能。DRSは、DRS使用可能地点からブレーキを踏むまで使用できる。