F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

◆セバスチャン･フェッテル
グリッド=2番 / 決勝=2位
「スタートは最高だったし、インターミディエイト･タイヤ（レインとドライの中間のタイヤ）なら、ああいうコンディションも気にならなかったよ。すべて順調で、そのままリードを広げることができたんだ。スリックに交換するタイミングがすこし遅かったかもしれないけど、あの状況でリスクを冒す理由はなかったよ。ピットストップのとき、問題が発生して、一度下ろしたジャッキをまた上げなければならなかったんだ。コースへもどったときには3番手に後退してたんだ。そのあと、ルイス（･ハミルトン）を交わすのに苦労したよ。こちらの方が明らかに速いんだけど、どうしても抜けなくて、一度あったチャンスも実を結ばなかったんだ。ピットで前へ出たんだけど、フェルナンド（･アロンソ）はすでにはるか前へ逃げてたよ。まずまずの結果だけど、完璧なレースとは言えなかったね。100%の力が出せなければ、必ず誰かに先を越されてしまうんだ。フェラーリは初日から好調で、勝ったのも不思議じゃないよ」。

◆マーク･ウェバー
グリッド=1番 / 決勝=3位
「最初は難しいコンディションだったんだ。インターミディエイトでも滑りやすかったし、コースの半分は濡れてたから、スリックに交換するわけにもいかなかったんだ。マクラーレンが先にピットへもどったから、そのペースを確認して交換時期を判断することにしたよ。ピットストップをおこなう周に、ベケッツで危ない場面があって、フェルナンドの接近を許すことになったんだ。そのあとのレース展開は、かなり面白かったと思う。交換した直後は快調なんだけど、ピットに入る前になると苦戦していたんだ。レース終盤にはセブ（フェッテルの愛称）も僕もグリップ不足に悩まされていたんだ。もうすこしで2位になれるところだったけど、あと一歩のところで、そのままレースを終えることになったんだ」。