F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

◆セバスチャン･フェッテル
「地元のレースで勝つことは、F1ドライバーにとって大きな目標のひとつなんだ。もちろん、いつも全力で戦ってはいるけど、やはり地元だと気合が違うよ。今年は舞台がニュルブルグリンクに移ったんだ。こちらの方が、設備も新しいし、いいと思う。特に好きなのはフォード･コーナーから谷を下って180度ターンまでのセクションだね。その手前で鋭く曲がるヴァルシュタイガー･コーナーも難しい。追い越しに適しているのは左-右と抜けるNGKシケインの手前だろうね。ずっと全開で来て、100km/hまで減速するから、チャンスがあるんだ。ブレーキングを遅らせて抜くわけだけど、縁石に乗るとすぐに抜き返されてしまうんだ。アイフェル山中の変わりやすい天気にも注意が必要だね」。

◆マーク･ウェバー
「ニュルブルグリンクは、もともと好きなサーキットだし、2009年にF1の初勝利を経験した特別な場所でもあるんだ。2週間ほど前にも現地を訪れて、ノルト･シュトライフェ（ニュルブルクリンク北コース）を走ったんだ。あれは本当に世界一すごいサーキットだよ。今週もルノーに頼まれて、助手席にゲストを乗せた走行を予定してるんだ。アイフェル山中の変わりやすい天気から影響を受けるような場合は、とにかく無事に完走できるように、気をつけなければならないね。今回と翌週のハンガリーGPは、レッドブル本社があるオーストリアに近いから、地元のレースと言えるだろうね。特にセブ（フェッテルの愛称）は、観客からすごい声援を受けることになるはずさ。ファンはすごく熱心で、レースがある週末、サーキット内のキャンプ場はかなり激しいことになると聞いてるよ。大きな音で音楽をかけているのが、ホテルまで届くほどなんだ」。