[STINGER]インスピレーション(金曜日フリー走行)
フリー走行2は、雨の心配を余所に、気温が上がって、結局ドライ路面でスケジュールを消化した。
上位は、見事に”マシン成り”に並んだ。つまり、マクラーレン、フェラーリ、レッドブル、メルセデスが8位までを占めている。ここまでが”ワークス”の第一集団。ここ数戦、このグループからルノーが外れているが、9番手からの”セカンドグループ”も、フォース・インディアとザウバーもきれいに並んでいる。
1. ハミルトン+マクラーレン 1分21秒018
2. アロンソ+フェラーリ 1分21秒259
3. バトン+マクラーレン 1分21秒322
4. ウェバー+レッドブル 1分21秒508
5. フェッテル+レッドブル 1分21秒549
6. マッサ+フェラーリ 1分22秒099
7. ロズベルグ+メルセデス 1分22秒121
8. シューマッハ+メルセデス 1分22秒440
・・・
9. ディ・レスタ+Fインディア 1分22秒835
10. スーティル+Fインディア 1分22秒981
11. 可夢偉+ザウバー 1分23秒030
12. ペレス+ザウバー 1分23秒399
8番手のシューマッハ+メルセデスと9番手のディ・レスタ+Fインディアは、コンマ4秒ほど水が開いているが、10番手のスーティル+Fインディアと16小林可夢偉/ザウバーの差はコンマ25秒。その直後に可夢偉のチームメイトのペレスがコンマ36秒遅れで続いている。
可夢偉が、現段階で、処分(?)すべき相手は、フォース・インディアの二人になりそうだが、ここ数戦、フォース・インディアは予選で駿足を見せている。ピレリ・タイヤとのマッチングの美味しいころを見つけ出したのかもしれないが、もう一つ、フォース・インディアとザウバーはの差は、エンジンパワーにあると見られる。
気温が低いと、もともと燃費がいい=燃料が薄くて燃料でエンジン内部を冷やすクーリングの難点が出にくくなる。エンジンパワーの差を、可夢偉が得意のスタートの巧みさと、戦略でどう消し去るか。金曜日のタイムは、ポテンシャルの全容を語るわけではないが、中断グループの戦いも面白くなりそうだ。