小林可夢偉 レース後・会見全録【ハンガリーGP(日)】
◆好スタートから他車をパス! 一時は7位で走行していたが
—-今日のレースは、非常にいいスタートを切って、一時は7番手まで上がっていたんですが、最後のスティント、タイヤがオプションで、それで35周?
可夢偉:はい。
—-それだけの長さを走るということになったときは、あっ!と思ったんですけど?
可夢偉:あれはねえ、何というか”地獄の刑”みたいになってましたね(笑)。罰みたいなもんですよ。
—-プライムからオプションに換えた、そのときはどう思った?
可夢偉:・・・というか、ぼくは、もう一回(タイヤ交換が)あると思ってた、どう考えても。(タイヤは)プライム〜プライムで、ニュー(タイヤ)を使っていたから、(その次は)ユースドのオプションあたりで10周で、残りをプライムでいいんじゃないかと・・・って、思ってたんですけど、どうなったのか。(チームが)トッチラカッタような感じで。
—-そのオプションで出たときも、前にも他車はいたけど、ペースをあまり上げられなかったですよね?
可夢偉:そうですね。まあ、ピットストップ、(ウチが)ミスもしているので。
—-本来だったら、ピットアウトで、ペトロフやトロロッソの前に出るはずだった?
可夢偉:ええ、本来だったら(彼らの)前に出るはず。それが、ああなっちゃったんで。展開が、あまりにもマズかったなと思います。
—-途中までは、いい流れだったですけどね?
可夢偉:まあね、ぼくも、そう思ってました。でも、こういう路面状況って、ぼくらにも辛い。”11番”、惜しかったですけど、取りたかったです、ポイント!
—-タイヤ・ローテーションのミス?
可夢偉:ピットストップもダメやったし、全部がうまく回らなかった感じです。
—-でも、巡り合わせは悪かったですけど、レースの前半など、いいペースで走れたと思いますが?
可夢偉:でも、まあ”惜しかった”というくらいで。全体的に、あんまり速くはなかったんで、まあ、しょうがないかなという感じですね。
◆他チームの判断を狂わせたかったタイヤ選択
—-最初に、タイヤを、インターミディエイトから プライムに換えた理由は?
可夢偉:理由は、どれくらいの距離をイケルか、見たかったので。あと、ほか(他チーム)の判断を狂わせたかったので。みんながオプションに換えるから、そこでリズムを変えようとしたんですけど。
ただ、そこでたぶん、プライムで早く入りすぎたですね。
—-プライムからオプションに換えたあと、レースはまだ長いという状況で、かなりプライムで引っ張りましたよね?
可夢偉:まあ、まあ・・・。あれが、ちょっとね。あのタイミング見失ったのが残念です。
—-クルマのバランスはどうでしたか?
可夢偉:うーん、まあ普通に行ってれば、ちゃんとポイントは取れたんですけど。ちょっと戦略が、まあ、悪い方向に行ってしまって──。
—-次のレースに向けて、じゃ、そのへんはミーティングで?
可夢偉:まあ、今回は、ミーティングというよりは(苦笑)完全に判断ミスだったので。(その点については)緊張感を持って、判断できるように──。これは、話し合いでは終わらない(解決しない)問題だと思うんで、しっかり判断できるようにしたいと思います。
—-ここが終わって、そして夏休みのあとは、パワー・サーキット、高速サーキットのレースになりますが?
可夢偉:何とか、ポイントに向けて! この(休みの)三週間の間に、クルマが速くなればと思いますけど。・・・で、ぼくは、夏休みに行きます。
—-日本のファンに、会いに行くんですよね?
可夢偉:そうです! でもその前に、いま、風邪ひいちゃって、大変なんで(笑)。
—-低い気温のレースが続いてますからね。
可夢偉:体調、体調、管理して、しっかり仕事して──。で、また、寒いスパから(笑)頑張ります。