ピレリ、ベルギーGP,イタリアGP,シンガポールGPへの供給タイヤを発表
2011年8月3日、ミラノ
2011〜13年の独占F1タイヤサプライヤーであるピレリは、今後3戦のベルギーGP,イタリアGP,シンガポールGPへの供給タイヤコンパウンドを発表しました。
ベルギーにはPZeroホワイト・ミディアム・タイヤとPZeroイエロー・ソフト・タイヤが供給されます。ピレリのホームレースであるイタリアGPにも同じくミディアムとソフトが供給されます。シンガポール市街地サーキットには、PZeroイエロー・ソフト・タイヤとPZeroレッド・スーパーソフト・タイヤが供給されます。
スパフランコルシャン・サーキットは、バラエティに富んだ特性ゆえに、ソフトとハードの良好な妥協点であるPZeroホワイト・ミディアム・タイヤが理想的なサーキットです。例年気温が低いため、PZeroイエロー・タイヤの迅速なウォームアップと即効的なパフォーマンスの発揮も重要な要素になります。
高速のモンツァでは、大きなスペック差のないミディアムとソフトの組み合わせが各チームに様々な戦略の可能性を与えるでしょう。同じスペックが投入された接戦のドイツGPでも同様でした。
市街地サーキットでナイトレースが行なわれるシンガポールは、そのサーキット特性はカナダに似ており、全く異なるレースになります。従って、PZeroイエロー・ソフト・タイヤとPZeroレッド・スーパーソフト・タイヤが選択されました。シンガポールのタイトなレイアウトと変化に富んだ路面で最大限のグリップを発揮させるためです。
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「我々はF1参戦初年度で、レース毎にどんどん学習を深めています。蓄積したデータを生かして、供給タイヤ選択にも微調整を加えてきました。次はカレンダーの中でも最もスリリングな3戦を迎えます。それぞれ全く異なる特性を持つサーキットですが、どれもエキサイティングなサーキットですし、しっかりと適合するタイヤスペックを選択できたと自信を持っています。もちろん、予測不能の要素もあるでしょう。天候もそうです。しかし我々が決めた供給タイヤ選択は、パフォーマンスも戦略も最大限に広げてくれるものと思います」。