F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

◆ヘイキ･コバライネン
「モンツァはまた新しいチャレンジになるけど、スパでいいレースをしたあとだから勢いがある。ダウンフォースのレベルがほかと違うモンツァでも、スパでQ2へ進んだときと同じように積極的な戦術を採ることになるだろうね。モンツァを速く走る秘訣は縁石の使い方だと言われてるんだ。シケインを違反にならない範囲で上手くショートカットすると、走る距離を短くすることができるんだ。微々たるものと思われるかもしれないけど、それでもいくらかタイムを縮められるし、ストレートへ出て行くスピードも上がるんだ。TVで見ている限り、たいしたものとは思えないだろけど、実際に縁石を超えると相当なショックがあるんだ。金曜はセッティングに専念して、ストレートのスピードを伸ばしながら各コーナーへのブレーキングが上手くできるようにマシンを調整するよ。歴史のあるサーキットだし、世界屈指の熱いファンが集まるから、楽しみなレースだよ。ヨーロッパ･ラウンドを締め括るにふさわしい一戦と言えるだろうね」。

◆ヤルノ･トゥルーリ
「モンツァは僕にとって少し奇妙なレースなんだ。イタリア人だから、特別な感慨があると思われるかもしれないけど、実はそうでもないんだ。いつもどおり自分の仕事に集中するだけだよ。観客は多いし、家族や友人もやってくるけれど、自分ではできるだけほかのレースと同じように取り組みたいね。地元だから普段は会えない人と顔を合わせられるけど、レースをはじめてからはほとんど外国にいたから、とくに意識することもないんだ。モンツァは特に難しいサーキットではないけど、縁石を上手く使って、いちばんのパッシング･ポイントの第一シケインみたいな低速コーナーへ自信を持って飛び込めるようなセッティングを施さなければならないんだ。スパではマシンの状態がすごくよくて、ハンガリーに登場した改良型のパワー･ステアリングを使うから、見通しは明るいよ。ベルギーではいいペースをキープすることができたんだ。この調子でいけば、今回も問題なさそうだよ」。