オリジナル リリース-ピレリ【イタリアGP(金)】
2011年9月9日、モンツァ
金曜の2回のフリー走行セッションとともに、歴史に彩られたモンツァでピレリのホームレース・ウィークエンドが始まりました。午前中のセッションではマクラーレンのルイス・ハミルトンが1分23秒865の最速タイムをPZeroホワイト・ミディアム・タイヤで記録しました。
午後のセッションはレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルが1分24秒010の最速タイムを記録。これはPZeroイエロー・ソフト・タイヤで8周のランの中で記録したものです。2位には午後も印象的な走りを見せたハミルトンが入り、メルセデスGPのミハエル・シューマッハが3位でした。いずれもソフト・タイヤで自己最速タイムを記録しました。7度の世界王者である彼にとっては、ここモンツァは2006年に最初の引退発表を行なった場所でもあります。
いつものように、各ドライバーは金曜のフリー走行で様々な燃料搭載量で走行してデータ収集を行なうとともに、DRSやKERSの効果も確認しました。今年のフリー走行の重要ポイントは、タイヤの特性を掴むことです。それによって、性能と耐久性、タイム安定性の最良の妥協点を見つけるのです。モンツァはシーズン最速のサーキットですが、様々な条件で評価を行なった結果、どのチームも今週末のタイヤ性能に満足しており、これといった問題は報告されていません。
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「もともと高速走行に暑さが加わったために、今日のモンツァは非常に厳しいコンディションとなりました。そのため、午前から午後にかけて路面のグリップレベルはあまり向上しませんでした。そんな厳しい条件下でも、タイヤは良好なパフォーマンスを発揮してくれました。特にミディアム・タイヤがそうで、ルイス・ハミルトンは午前中の涼しいコンディションのうちにこの日の最速タイムを記録しました。我々は午後のセッションを通してデータの分析を進めましたが、このサーキットではブリスターは発生していませんでした。ピレリとしては、地元であるこのモンツァでのレースを迎えることは非常に素晴らしいことです。すでにファンから大きな声援を頂いています。午後は首位のセバスチャン・ベッテルから6人が0.5秒以内にひしめいており、長いDRS使用可能エリアが2箇所もあることを踏まえても、明日は非常に高速で大接戦の予選となることでしょう」
レースの裏側では、ピレリはパドッククラブでユニークな写真展を開催しました。100年以上に及ぶモータースポーツ活動の歴史を祝うもので、F1におけるピレリの歴史を伝える未公開写真や秘蔵文書などが、その他多数のモータースポーツに関する資料とともに展示されました。
今日の豆知識:
F1用タイヤにも使われている「P」の文字を長くしたピレリのロゴは、1908年にニューヨーク〜パリ・ラリーで初めて使用されました。他社のタイヤと明確に区別し、ピレリのタイヤであることを誇示するためです。その1年前、ピレリは1907年の北京〜パリ・ラリーを制していますが、この歴史的偉業を伝えるプレスリリースはインクで手書きされたもので、イタリアの一部の選りすぐられた新聞にだけ郵送されました。