写真で振り返るイタリアGP
F1サーカスはヨーロッパ最終ラウンド、イタリア・モンツァへ。モンツァといえばやはりフェラーリ。ティフォシの期待も高まる。
20年ぶりに母国GPに凱旋した、もう一つ「Made In Italy」、ピレリタイヤ。2011年にF1を戦うドライバーの中で唯一、ミハエル・シューマッハのみ、20年前のイタリアGPでもピレリタイヤを履いてモンツァを走っている。
超高速サーキットのモンツァ。エンジン規則が厳しくとも、ここでは全開。340km/hオーバー。
予選では、モンツァを苦手としていたはずのレッドブル/S.フェッテルが驚愕の速さでポール・ポジションを獲得。もはやこの車には苦手なサーキットはない?
レースは、ロケットスタートを決めたフェラーリのF.アロンソが、1コーナーでトップに立つ。後方では母国GPに挑んだV.リウッツィがコントロールを失い、数台のマシンを巻き込む多重クラッシュ。セーフティ・カーが入る波乱の展開に。
レース再開後、M.シューマッハが懸命のブロックでマクラーレン勢を抑えつける熱いバトルを魅せる。「ファンにも楽しんでもらえたと思う」。と、シューマッハ。
可夢偉は17番スタートからポイント圏内でレースを進めたが、ギヤボックス・トラブルにより、無念のリタイア。絶好調のトロロッソに、レース、ポイントともに背後に迫られる。
イタリアGPで、ロータス・ルノーのB.セナが初ポイントを獲得。「ポイント表に名前があって嬉しい」と喜びを表した。
ティフォシの期待を一身に受けたアロンソは終盤、バトンに猛追されるも、最後は逃げ切り表彰台を確保。レッドブル、マクラーレンの2強に一矢報いた。
レースのリスタート直後にアロンソを交わし、その後は大独走のS.フェッテル。初優勝のモンツァで、再び優勝を果たした。
フェラーリが勝者でなくとも、大盛り上がり。情熱の地、イタリアを離れ、F1はアジアへ向かう。
[まとめ/Atusi Kitami]