ペレス、フェラーリのテストに参加
「将来的にフェラーリで戦うチャンスはある」とペレス。
スクーデリア・フェラーリ・マールボロは15日(木)、イタリアにあるフィオラノ・サーキットで若手ドライバーのテストを行った。テストには、フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)に所属するザウバー・F1・チームのセルジオ・ペレスと、同じくFDA所属で、チームのテスト・ドライバーを務めるジェール・ビアンキが参加した。
今回のテストの目的は、将来有望な若手ドライバー2人にフェラーリのマシンをドライブさせて経験を積ませることで、ペレスはフェラーリのシミュレーターを使用した2日間のトレーニングを受けたあと、2009年型マシンのF60でテストをおこなった。
サーキットを46周したペレスのトップタイムは1分00秒650、70周したビアンキは1分00秒213を記録した。
◆ルカ・バルディセリ(FDA主任)
「今日は、セルジオとビアンキに、それぞれ別のプログラムを試してもらった。セルジオはフェラーリのマシンを初めてドライブしたにもかかわらず、印象深い走りだった。彼は積極的で、最初から素早く正確だということを証明し、非常に短い時間でマシンに適応していた。あの若さでかなり成熟しているし、今回のテストで得た経験したこと以上のことを理解した」。
「昨年から、われわれと一緒に仕事をしているビアンキには、シミュレーターと実際にトラックで走行したときの関連性を調べる特別なセンサーをマシンに取り付けて走ってもらった。今回はデータ収集が目的だったので、多くのラップでこちらと’対話’し、情報を伝えるように指示を出した」。
◆ジェール・ビアンキ
「今日のテストは、将来F1で走る上ですごくプラスになる経験だったよ。今はアブダビで行われる若手ドライバーのテストを楽しみにしてるんだ。今日は2009年のマシンに乗って、アブダビでは2011年のマシンに乗れるから、面白い経験になりそうだね。今季のマシンは、DRS(可変リヤウイング)とKERS(運動エネルギー回生装置)を搭載してるから、それらを試す良い機会だし、かなり速く走れると思う」。
◆セルジオ・ペレス
「僕にとって、すごく特別な1日になったよ。シーズン中のテスト数も限定されてるし、今回の経験を積むチャンスをくれたフェラーリに感謝したいね。フェラーリのマシンをドライブすることは僕の夢だったし、今回みたいにチームで経験を積んで、いつもと違うアプローチで仕事をすることは、僕のキャリアにも重要なことなんだ」。
「今はザウバーで走れることに満足してるし、フェラーリで走れるようになるのは、まだだいぶ先のことだろうね。将来的にフェラーリで走るチャンスはあると思うし、それが今の目標なんだ。今はまだどうなるか分からないけど、僕の夢はワールド・チャンピオンになることで、それをこのチームと一緒に達成できれば素晴らしいね。最近はFDAから離れていたし、シミュレーターでの作業やエンジニアとのミーティングは、残りのシーズンを戦うこと、それから将来のために役立ってくれるだろうね」。