オリジナル リリース-ロータス・ルノーGP【シンガポールGP プレビュー】
◆ブルーノ・セナ
Q.ルノーでのレースを経験し、ポイントも獲得しましたが、次の目標は?
ブルーノ・セナ(以下、セナ):なかなか難しい質問だね。ここまでは順調で、マシンやチームにも慣れてきたけど、まだ進歩の余地はあるんだ。R31への理解を深める必要があるし、ドライビングの面でも改善する可能性はまだ残されてる。まだ100%ではないということさ。できるかぎり多くの情報を集めて、チームとしてポイントを獲得し、予選ではトップ10に入りたいね。まずはQ3の常連になることだね。マシンの性能を引き出して、できるだけ多くのポイントを稼ぎたい。
Q.ルノー・F1・チームの一員だという実感は湧いてきましたか?
セナ:モンツァへ行くころには1レースを消化していたし、チームに馴染んでいたよ。R31でそれまでにも何度か走っていたけど、週末を通して戦う経験はなかったけどね。シーズン後半で、周りはすでに自分のマシンをよく理解したドライバーばかりだからラクではないし、いろいろ新しいこともある。なにしろ予選はモンツァが2度目なんだから難しかったよ。決勝はいろいろと勉強になったし、面白かったんだ。最初のコーナーでトラブルに巻き込まれたことを考えると、結果は上々だろうね。マシンの戦闘力やチームの戦術が優れていることはあきらかで、すごく心強いよ。
Q.新しい仕事で、特に気になることは?
セナ:タイヤに慣れるのは、かなり大変だったんだ。開幕当初は、みんなその話題で持ちきりだったからね。ピレリ・タイヤの性能を引き出すのは、かなり難しいんだ。これも経験を積んで、憶えていくしかないだろうね。ただ、ポテンシャルはあるから、これからのレースが楽しみだよ。
Q.シンガポールのナイトレースには、どう対処しますか?
セナ:シンガポールでは本当の力が試されるだろうね。新しいレースなのにもう人気があるし、重要な一戦になってるんだ。夜間レースはエキサイティングで、ヨーロッパ時間のまま体調をキープするという難しい課題もあるんだ。関係者の評判も上々で、地元の人も関心を持っているから、素晴しいレースだと思う。
◆ヴィタリー・ペトロフ
Q.イタリアではツキがありませんでしたが、収穫は?
ヴィタリー・ペトロフ(以下、ペトロフ):初日からチームは確実に前進したし、予選7位と10位と言う素晴しい結果を残せたんだ。みんな盛り上がっていたよ。だけどレースでは不運に見舞われたんだ。ヴィタントニオ(・リウッツィ)も反省しているだろうね。少なくとも調子は上向いているし、チームの士気は高いよ。
Q.次のシンガポールは特別なレースでしょうか?
ペトロフ:シンガポールはナイトレースで、昼に寝ているから、いつもと違うスケジュールで行動しなければならないんだ。コンディションを整えるために、月曜から現地入りする予定だよ。
Q.公道サーキットは好きですか?
ペトロフ:ミスへの許容範囲が狭くて、集中力を求められる公道コースは好きだよ。もちろん簡単なサーキットではないし、以前からトラクションを確保するのに苦労させられたんだ。予選に向けてセッティングを進めることが肝心だろうね。23もコーナーがある難しいサーキットだけど、去年以上の結果を残したいね。
Q.セッティングの面でもっとも重要なポイントは?
ペトロフ:なによりも、まずトラクションだね。それから、路面が荒れていてはねるから、ホイールをロックさせてしまいやすいんだ。それを抑えることも今年の課題だろうね。
Q.蒸し暑さへの対策をなにか考えていますか?
ペトロフ:なかなか大変なんだ。マレーシアとおなじで、イギリスではあの気候を再現することができないからね。夜に走って昼間は寝ているということは問題ないと思う。実際、返って睡眠時間が長くなるだろうね。最善の方法は、できるだけ早くシンガポール入りして慣れることだね。みんな同じ条件だから、過剰に意識する必要はないよ。