オリジナル リリース-ロータス・ルノーGP 【アブダビGP プレビュー】
Q.インドGPの出来はいかがでしたか?
ブルーノ・セナ(以下、セナ):いい内容だったとも言えるが、結果がともなわなかった。金曜から順調で、期待が大きかっただけに、余計ガッカリした。見込みがありそうなレースほど、成績がついてこないと残念なものだ。おきてはならない時に問題が発生したわけだが、レースではそういうこともある。肝心なのはその原因を理解することだ。
Q.インド行き事態は楽しい経験だったと思いますが?
セナ:インドはほんとうに面白そうな国で、どこにもないような文化を特徴としている。サーキットも新しかったし、新鮮な経験だった。素晴しいレイアウトにはみんなが感心しており、初開催で見事な成功を収めたと言えるだろう。
Q.次はアブダビですが、去年はどうでした?
セナ:アブダビとブラジルはトラブルもなく、昨年の中で最高のレースだった。ヤス・マリーナ・サーキットも僕には合っていて、好きだ。ウチのマシンは低速コーナーがあまり得意ではないが、それでも上手くまとめれば好結果を残せると信じている。長いレースになるだろうし、ほかのチームが有利な面もあるけれど、ライバルに負けないよう頑張るつもりだ。
Q.インドの時のように、期待は大きいのでしょうか?
セナ:現実的な見方をしながら、可能な限りの結果を引き出すことが大切だ。はっきりした見通しは金曜の走行が始まってみないと持てないが、きっとチームはアブダビでもいい仕事をしてくれるだろう。周りと差がないので、100パーセントの力を出さなければ勝負ができない。シーズンも大詰めだけにミスは許されない。持てる力をすべて注入するつもりで戦う。
◆ヴィタリー・ペトロフ
Q.ふり返ってみて、初めてのインドGPはどうでした?
ヴィタリー・ペトロフ(以下、ペトロフ):新しいサーキットだから、レイアウトも路面の状態もわからなくて、誰にとってもラクな状況ではなかったんだ。セッティングに時間がかかって、マシンのバランスを取るのも大変だったけど、それはもともと覚悟していたことだよ。マシンは速いし、期待できたんだけど、ミスをしてQ3に進めなかったんだ。しかも5つグリッドを下げるペナルティがあったし、日曜は大変だったよ。それでも8位以内に入れる状態だったけど、上手くいかなかったんだ。結局ポイントを獲ることができなくて、失意を胸にインドから帰ることになってしまったんだ。来年は、もっといい結果を残せるだろうね。
Q.アブダビのコースをどう思いますか?
ペトロフ:雰囲気が良いし、観客もたくさん入るんだ。(母国の)ロシアから来る人もいるくらいだよ。路面がスムーズで、レイアウト的にも好きなサーキットだね。最初は滑りやすいだろうけど、だんだんコンディションはよくなっていくと思う。コースがマシンに合っているかは判らないし、タイヤの状態も未知数だけど、ここ3戦のように内容のある戦いをしたいね。問題はそれを結果に結び付けられていないことだよ。ちょっとしたことで成績は大きく変わってしまうけど、今度こそ上手くやれるはずさ。
Q.去年はタイトル争いをしていた(フェルナンド・)アロンソを抑える大活躍でしたね?
ペトロフ:去年は去年、終わったことだよ。上手く走れて、ミスもしなかったから、もちろんいいレースだったと思う。レイアウトの関係で、向こうのマシンが速かったにもかかわらず、フェルナンドは僕を抜けなかった。相手にしてみれば面白くなかったはずだけど、正直言って抑えるのはそんなに難しくなかったんだ。
Q.残る2戦の目標は?
ペトロフ:とにかくポイントを稼ぐことだね。ウチのマシンは高速コーナーが得意で、低速セクションでは苦労するだろうけど、集中してミスを犯さずに、全力で戦えばいい結果が得られるはずさ。最後に勢いをつけてシーズンを締め括りたいね。