F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

◆ヘイキ･コバライネン
「今シーズンも残すところあと2戦、いずれも僕たちにとって有利なサーキットが舞台だよ。アブダビのコースはそれほど難しくないけど、日曜の夕方からレースが始まるから、観客やTVを見ているファンはきっと楽しめるだろうね。最初のセクターはかなり高速で、スタート直後に1コーナーへ殺到するところを見れば、F1マシンがいかにすばやく旋回できるかがよく判ると思う。そこから加速して抜ける2〜3コーナーは空力性能がものを言うところだね。そのあとは加速と減速を繰り返してバック･ストレートに向かい、その先のターン8は絶好の追い越し区間になるんだ。ターン11でも、やはり追い越しが可能だね。ホテルの周りを迂回するヵ所はかなり窮屈な感じだけど、食事をしながら、疾走するF1マシンを眺めるのはきっといい気分だろうね。ただ、走っている側からすると、それほど難しいセクションではないんだ」。

◆ヤルノ･トゥルーリ
「アブダビのレースは楽しみだよ。ここ2〜3戦、ツキに恵まれなかったから、ヤス･マリーナ･サーキットではぜひ流れを変えてチームがランキング10位を守るのに貢献したいね。それほど難しいコースではないし、路面のグリップも高いから、バランスさえ取れていればターン1からターン7までの高速区間でも、最後の低速セクションでも攻めの走りができるだろうね。アブダビは追い越しが難しいサーキットだったけど、今年はDRS（可変リヤウイング）の導入とピレリ･タイヤの特性で変わるんじゃないかな。ターン8への進入では、たくさんバトルシーンが見られるはずさ。ぜひ、ここ最近争っているチームに食い下がって、いいところを見せたいね」。