オリジナル リリース-ロータス・ルノーGP 【ブラジルGP プレビュー】
◆ブルーノ・セナ
Q.アブダビは残念な結果になりまいたが、立ち直りましたか?
ブルーノ・セナ(以下、セナ):終わったことではあるけど、本当に上手くいかない週末だったんだ。R31には向いていないサーキットだから、ある程度は苦戦を予想していたんだけど、レースではKERS(運動エネルギー回生装置)のトラブルがそれに追い討ちおかけたんだ。ドライブスルーのペナルティもあったし、そもそもマシンの状態がよくなかったんだ。戦術面でもギャンブルが裏目に出たからね。自分のペーストしては、あれが精一杯だよ。ブラジルには、基本的なセッティングを十分に仕上げて臨みたいね。
Q.最終戦で、しかも地元ということになりますが?
セナ:本当に楽しみだよ。実はアブダビから真っ直ぐブラジルへ戻って準備してたんだ。伝統の難コースで、しかも地元だから気合が入るよ。コースの中盤に長い低速コーナーがあって、それが難しいところだね。そうしたことにも対処できるようにしっかり備えたいよ。最終戦の内容がどうなるかはすごく重要だよ。2012年をどう迎えるかが、これにかかってるからね。ぜひともいい形でシーズンを終えたいよ。
Q.まっすぐブラジルへもどったということですが、やはり地元のレースは意識しますか?
セナ:中東から直接ブラジルへ行ったのは、いろいろな予定があったからなんだ。スポンサーの仕事もいつもより多いけど、それも木曜までに済ませて、いつもどおりにレースを迎えるつもりだよ。ファンも大勢やってきて応援してもらえるはずだから、ぜひ期待に応えたいね。
Q.ファンといえば、ブラジル以外でも応援は多いですね?
セナ:特にブラジルでは、去年もすごくお世話になったんだ。すごく情熱的な人たちだから、伯父とおなじ黒と金のカラーリングで走れば、いつも以上にいろいろなことを感じてくれるんじゃないかな。ブラジル国旗が振られるのを見ながらグリッドに着くのは、きっと気分がいいだろうね。
Q.シーズン全体を振り返っても、成長できたのではありませんか?
セナ:勉強の年だったよ。エンジニアと協力して、マシンのパフォーマンスを引き出す方法を考えてきたんだ。戦術もいろいろと試したよ。失敗したこともあるし、それが成績にも反映されてる。それも勉強だから、来年に活かしたいね。
◆ヴィタリー・ペトロフ
Q.ブラジルGPは、特別なレースになりますね?
ヴィタリー・ペトロフ(以下、ペトロフ):浮き沈みの大きいシーズンの最後だから、もちろん特別なレースだよ。インテルラゴスが締め括りというのもいいね。
Q.アブダビのレースについては、どう見ていますか?
ペトロフ:好きなサーキットなんだけど、R31が低速コースに遇わないという傾向がまた出てしまったね。予選12位というのは、おそらく最善の結果だから、ある程度は満足してるよ。来年に向けた作業もやってたから、そのい影響もあったと思う。スタートからDRS(可変リヤウイング)が不調で、スピード不足からまったくほかのマシンを抜けない展開だったんだ。ヤス・マリーナ・サーキットが合っていないのは判っていたけど、それでもできればポイントを狙いたかったよ。
Q.アブダビのレース後、かなりイライラしていたようですが?
ペトロフ:たしかに、大人気なかったと思う。ガッカリしたして、疲れもあったんだ。いろいろ質問されている内に、だんだん腹が立ってきてね。あとでチームと話し合ったから、問題はないよ。
Q.ルノーでの2年目が終わりますが、ふり返っていかがでしょう?
ペトロフ:出だしはよかったよ。オーストラリアで3位になったから、僕自身もチームも勢いづいて、そのあともグリッド上位につけて多くのポイントを稼いだからね。来年はさらに上を目指したいし、そのために努力してるんだ。今年の成績は満足できるものではないけど、タイヤや戦術について多くを学んだから、来年は自信をもって戦えるだろうね。
Q.ブラジルGPについてはいかがでしょう?
ペトロフ:インテルラゴスはセッティングを出すのが
難しいサーキットで、限界だと思っても、まだ伸ばす余地が残されてたりするんだ。特に面白いのは、ターン6とターン7だろうね。以下にマシンを調整して、土曜と日曜に備えるかが重要だよ。去年のように雨が降ることもあって、その場合は視界とグリップが問題になるけど、安全性に問題ないだろうね。インテルラゴスはストレートと小さなコーナーが組み合わさってて、ドライバーはみんな楽しみにしてるんだ。もちろん、特別なレースだよ。
Q.2012年の予定は?
ペトロフ:最初の2年間は悪くなかったと思う。ずっと成長し続けてきたからね。まだ100%の力を出せてないし、来年のことは決まっていないけど、それよりもまずブラジルでいいレースをすることが肝心だよ。