写真で振り返るブラジルGP
母国ブラジルに戻ってきたフェリペ・マッサ。今シーズンは未だに表彰台に乗れていない。母国のファンの前で何としても結果を出したいところ。
シーズン最終戦ということもあり、木曜日には各所で記念撮影。マクラーレンの二人は、それぞれ勝利を挙げた際に着用したレーシング・スーツで最終戦に挑む。バトンはハンガリーGP、ハミルトンはドイツGPで勝利を収めた時のスーツだ。
金曜日フリー走行1でF1デビューを果たしたHRTのヤン・チャロウズ。他にもロータスから、ルイス・ラジアなどの若手ドライバーがフリー走行デビューを果たした。次にF1シートを射止めるドライバーは誰になるのか。
低迷にあえぐロータス・ルノー・チームで予選Q3に進出し、気を吐いたブルーノ・セナ。ヘルメット越しに見える目元はアイルトンと瓜二つ。叔父が見守るインテルラゴスで、セナの再来をファンは待っている。
シーズン15回のポール・ポジション獲得新記録を達成し、92年のナイジェル・マンセルの記録を破ったフェッテル。おなじみ人差し指ナンバー1で、ピットに凱旋。
セナの最後のタイトル獲得、そして初のブラジルGP制覇から今年で20年。未だにブラジル人F1ファンの中ではアイルトンはヒーローだ。
決勝レース前には、「俺を忘れちゃ困る」とネルソン・ピケが初タイトルを獲得した1981年のブラバムでデモラン。
11月27日、2011年シーズン最後のレースがスタート。各車一斉にSド・セナを抜ける。ホールショットを取ったのはフェッテル。
トロロッソとのコンストラクターズタイトル7位争いの渦中にいる、小林可夢偉は、抜群のタイヤ・マネージメントで見事に9位入賞。貴重な2ポイントを追加し、ザウバーのランキング7位に大きく貢献した。
こちらも熱いドライバーズ・ランキング2位争い。3回ストップにかけたバトンがアロンソを交わし、3位入賞。チャンピオンシップ2位を決めた。
予選12番手と奮闘を見せたバリチェロは、セナのカラーリングをあしらったヘルメットで決勝を走る。14位とポイントは取れなかったものの、「来季もF1に必ず戻る」と力強くアピール。
フェッテルのギヤボックスのトラブルもあり、トップを快走するマーク・ウェバー。シーズン初優勝に向けてひた走る。
ギヤボックスのトラブルがありながら、何とか2位チェッカーを受けたフェッテル。良く走ってくれたと愛車の”Kinky Kylie”を労う。このマシンなくしてシーズン優勝11回、ポール・ポジション15回はならなかった。
2009年以来2度目のブラジルGP制覇でドライバーズ・タイトル3位を獲得したウェバー。2011年シーズンのF1もこれにてフィニッシュ。レッドブルがシーズンを圧巻した年となった。
[まとめ/Atusi Kitami]