小林可夢偉 金曜日・会見【オーストラリアGP(金)】
「初戦だけど、けっこう余裕はある。あとは、どれだけ”まとめきれるか”だけ」
◆クルマはもう”小変更”だけでOKだ
—-セッションの最後、コースアウトしかけて、ちょっとヒヤッとしましたけど?(笑)
可夢偉:けっこう、意外と余裕はあって、”当たる”(ぶつかる)自信(懸念)はなかったんで。最後の周とわかってたし。頑張ろうと思ったら、頑張り切れなくって(笑)諦めて・・・。絶対的に、クルマは悪くない。
—-いま”悪くない”と言われましたが、今日は、ドライのセッションが多くありませんでした。そのとき(ドライ)の感触ですけど、バルセロナのときと同じよう・・・と呟いてましたが?
可夢偉:そうですね、バルセロナと同じようで・・・。あとは(セッションが)ドライ/ドライだったので、軟らかいタイヤを履いたり、そういうこと(テスト)をして。
ちょっとクルマをいじらないといけないんですけど、でも、そんなに大きく”触る”(セットを変更する)必要もないようなので。あとは状況を見て、まあ、うまく行けば、という感じですね。
—-今日のタイム、他チームも含めての全体を見ているかどうかわかりませんけれど、自信を持てるタイム?
可夢偉:タイム、あんまりアテにはならないと思うんですけど、まあ、自分たちは余裕を見て、やってますので。あとはしっかり、百パーセント、予選なら予選で、しっかりチカラを出せるように、クルマを作っていくしかないですね。
—-明日の午前中の”一時間”は、レース(決勝)に向けてのロングランをやる?
可夢偉:明日は・・・、まあ、もう今日の朝(ロングランは)やってたんで。あれで、かなり助かったというか。(だから)昼からは(午後のセッションは)、すごくアドバンテージになってるし。明日は、予選で、”いい一周”ができればなと思ってます。
—-楽しみですね?
可夢偉:初戦なんですけど”余裕”はあって、あとは、うまく”まとめきれるか”だと思ってます。
◆ソフト側タイヤを2セット、予選に向けて温存してある!
—-予選は、軟らかい方のタイヤで行く?
可夢偉:いや、それ──。
—-(今日は)履いてないんですよね?
可夢偉:履いてないです。
—-だから、ソフト側を2セット、(明日に)キャリーオーバーすることになりましたけど、作戦的には?
可夢偉:走ってみて──。(ソフト側は)ワン・ラン(数周)しか走れないから。そうなったら、もうワン・アタック、硬い目(ハード側タイヤ)で走って。明日の路面状況は、晴れるだろうなという予報なんで、ドライ(という前提)で(予選は)走っていこうと思ってます。
—-ドライでの走行が、最後、ちょっと短かったような気がしましたが?
可夢偉:(コースインを)待ちすぎたんです!(笑)もうちょっと、走る予定でいたんですが、(メカニックが)エンジンをかけるタイミングが遅かったり、(コースに)出るところで(他車を)行かせて、行かせて・・・とやってたら、一周(予定より)足らず、二周しかできなかった。ちょっと中途半端だったですね。でも、メカニックの苦労なんかわかってるんで、まあ、しょうがないかなあ、と・・・。まあ、これも”経験”ですね(笑)。
—-じゃあ、明日、楽しませてください!
可夢偉:頑張ります!
—-ところでハナシ変わりますが、アロンソが、”シーズン前半は、ザウバーがおもしろいと思う”と言ったとか言わないとか?(笑)
可夢偉:まあ、言いたい人には言っていただいて(笑)。でも、シーズン終わりの方は、おカネがある方がガンガンくると思うんで。
—-そういう意味では、シーズン序盤は勝負?
可夢偉:まぁまぁ(笑)。でも、勝負と思ってあまり気負い過ぎてもよくないしね。まずは、確実にリタイアしないこと。そして、百パーセントのチカラを出すことです。
—-“上”がつぶれたときのことも考えて?
可夢偉:そうそう!(笑)
—-期待して見てます!
可夢偉:大丈夫です!!
【STINGER/Hiroaki Iemura】