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トヨタTS030、デビュー延期を発表!!

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1月末にボールリカールでテストを開始し、順調に開発が進められていたTS030。

ハイブリッドマシンのトヨタTS030が、スパ-フランコルシャンのデビュー戦を見送ることになった。

トヨタ・レーシングは、ハイブリッドのTS030でルマン24時間に挑戦するが、その前哨戦として参戦を予定していたFIA世界耐久選手権(WEC=World Endurance Championship)第2戦として5月5日にベルギーのスパ-フランコルシャンでのスパ6時間への参戦を取りやめることを発表した。

理由は、月4日に南仏ポールリカール・サーキットでのテストのアクシデント。TS030 HYBRIDは、走行テスト中にクラッシュ、モノコックに大きな損傷を受け、物理的に修復が間に合わないため。

TMG (TOYOTA Motorsport GmbH/ドイツ・ケルン市)が製作したTS030は、モノコックのスペアを持たず、唯一のマシンが修復不可能な状態まで破損した。新たなモノコックを第2戦までに準備するのは物理的に困難と判断したトヨタ・レーシングは、4月7日に、WECのオーガナイザーに、第  2戦への出場取りやめを連絡した。

その結果、トヨタTS030のデビューは、6月16〜17日に決勝を迎えるWEC第3戦ルマン24時間レースとなる。

この決定に対して、TMGの木下美明社長であり、ルマン・プロジェクトのチーム代表は、以下のようにコメントした。
「このような発表をするのは誠に遺憾であり、スパのレースを楽しみにしてくれていたファンの皆様に大変申し訳ない思いでいっぱいだ。あらゆる可能性を検討したが、残念ながら今回の苦渋の決断に至った」。
「現在、新しいモノコックの製造を急いでおり、できる限り早くテストに復帰し、ルマン24時間 レースへの準備を進める」。

トヨタTS030のルマン・チャレンジは、WECに新風を吹き込むプロジェクトとして注目される一方、王者アウディがトヨタのチャレンジを受ける形で、ディーゼル・ハイブリッドを追加参戦。トヨタとの”ハイブリッド対決”が話題を呼んでいる。スタート前から大きくハンディを背負うことになったTS030の巻き返しに期待したい。

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