STINGER モーターナビ 5月21日号
【 企業情報 】
◆ジャガー モスとデュイスがミッレミリア2012でジャガーの歴史を再現◆
当時と同じマシン、同じメンバーでミッレミリア2012に参加したスターリング・モス(左)とノーマン・デュイス(右)。
5月17日(木)、スターリング・モスとコ・ドライバーのノーマン・デュイスが、ジャガー・ヘリテイジ・レーシングよりミッレミリア2012にC-typeで参加した。
シャシー番号XKC 005のこの車輛は、1952年のミッレミリア後に行われたランスのスポーツカーレースでモスが優勝を飾り、ディスクブレーキ車として初めて栄冠を獲得したマシン。
1952年にモスと、当時ジャガーの開発エンジニアだったデュイスがミッレミリアに参戦したのは、開発中だったディスクブレーキの耐久性をレースで試すためでもあった。
パレード走行した際、モスとデュイスは1952年と同様に車体の底がスタート台に当たってしまうことを避け、スタート台の横から出発。その後パレードラップを行った。
その後、1952年のミッレミリアを振り返り、2人は次のようにコメントした。
◆スターリング・モス
「ディスクブレーキの性能は抜群だった。フェラーリやメルセデスのブレーキは、1度は良くてもそれ以降はオーバーヒートしていたのに、ジャガーは何度ブレーキを踏んでもすぐに停止するんだ。ミッレミリアは究極の実地テストだた。レースのペースで1,000マイル以上も一般道を走り続けたらいったいどうなるのか。このレースで手ごたえが得られれば、製品化できる 、それがチームみんなの考えだった」。
◆ノーマン・デュイス
「検査官たちは車をあちこち調べていたが、やがて私たちも呼ばれたんだ。ワイヤーホイールだから隙間から見えているはずなのに、検査官がこう言うんだ。『ブレーキはいったいどこです? この車にはブレーキがないじゃないですか!』って。だから私は『いえ、これが新型ブレーキなんだ』と言って車体をジャッキで持ちあげ、ホイールをはずして説明したよ。検査官たちは興味津々だった」。
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【 新車 】
◆ホンダ スーパーカブ50をフルモデルチェンジし発売◆
ホンダは5月17日(木)、スーパーカブ50をフルモデルチェンジし、5月25日(金)に発売すると発表した。
フルモデルチェンジされたスーパーカブ50は、”ニューベーシックカブ”を開発コンセプトに、装備を充実させながら、使い勝手と低価格を目指した。
デザインは、3月に発売した「スーパーカブ110」と同様に、伝統的のスタイリングをベースに、”丸みのある四角”をテーマとしてデザインしている。