小林可夢偉 木曜日･会見【モナコGP(水)】2-1（TV会見）
「運に賭けるしかないというサーキット、ここを、上位からスタートしたらどうなるのか、それを今年はやってみたい！」
◆渋滞をどう走るかも、練習のうち!?
—-ここは、可夢偉選手にとっては、どういうコース?
可夢偉:トラフィックが多いので、練習中にたまにはトラフィックを走るのも大事であるし。予選のトラフィックというのが、どうしてもむずかしいところだと思うんで。その場でちゃんと判断して、周りにどのクルマがいて、ときには、速いクルマでも失敗してスローダウンするときもあるし。
そこまで、こういう可能性があると言ってたら、ぼくら、いつ走ればいいんだということもあるんで（笑）。そういう意味では、まあ、運に賭けるしかないかなという、そういうコースです。
—-前回のスペインGPでは、セクター3で速かった。これは、ここモナコに関しては”ハズミ”になると思うんですけれど?
可夢偉:そう･･･、ですね。ただ、あんまりスペインでよかったからと言って、変に自信を持っていきたくはないし。逆に、ニュートラルな気持で、今年は（ここを）闘って──。
戦略で、去年はワンストップしたけど、今年は（タイヤのこともあるので）そんなふうには行かないと思うので（笑）。ソフト（タイヤ）が、ワンステップ軟らかくなってるというので、だから、クルマつくりから、何がいいかというのを見て行って。
もちろん、去年は予選があんまりよくなかったんで、今年は、何とか予選で前に行って、真剣に、前（上位陣）とモナコで闘えたら、今週は”おもしろい”かなというふうに思ってます。
◆決勝での戦略は、ここはいつでも、けっこう上手く行く！
—-でも、予選でイマイチでも、レース（決勝）になると、ここでは、いつも上位を走ってますよね?まあ一年目は止まってしまいましたけど?
可夢偉:そうですね。まあ、何でかはよくわからないんですけど、けっこう（ここでは）安定して速いし、うまく戦略も、たぶんハマッてると思うんですよね。
ですから、今年もそういうふうに”いい”とか、そういう考えは持たずに、逆に、前（のグリッド）からスタートできれば、どういうレースになるんだろうとか、そういうことを考えながら、やって行ければなと思ってます。
—-ウイークエンドの組み立て、パーフェクトでないといけないんですけど、それに向けて、どの程度?
可夢偉:どこもパーフェクト、必要なんですけどね。今年はずっと、パーフェクト･ゼロという、すごく残念な結果なんで（笑）。今回こそは、パーフェクトになるように、何とかチームにも頑張ってもらって、ぼく自身も、何とかパーフェクト(な状況)をつくれるように、頑張りたいと思います。
—-チームリリースのプレビュー見ると、去年よりいい順位?
可夢偉:けっこうレベル高いですけど、まあ、クルマが調子いいときに”やる”しかないかなというように思うんで。あんまりねえ、モナコっていうサーキットは好きじゃないんですけど、そんなことも言ってられないなと思いつつ、やってみたいと思います。
—-その、好きじゃない理由っていうのは?
可夢偉:何やろねえ、結局、レースじゃなく、”レーシング”じゃなく、”ショー”じゃないですか、結局、モナコって。それがあんまり、ぼくは好きじゃないだけなんで（苦笑）。ぼくらは単純にレースをしに来てるんで。ショーをしたいんだったら、逆に、パフォーマーの方を雇っていただきたいんで。そういう意味では、個人的には”レーサー･サーキット”でレースをしたいなと思う気はします。
—-ありがとうございました。
【STINGER/Hiroaki Iemura】
