STINGER レーシングナビ 6月11日号
【 レース 】
◆[INDY] 第7戦テキサス予選 A・タグリアーニが2年連続ポール・ポジション◆
6月8日(金)、インディカー・シリーズ第7戦がテキサス・モーター・スピードウェイで開幕し、予選が実施された。
予選はアレックス・タグリアーニがポール・ポジションを獲得した。このとき、トップタイムをダリオ・フランキッティがマークしていたが、それを僅差の0.0102秒を上回り、テキサスで2年連続ポールポジション獲得を達成した。
2番手はフランキッティ、3番手にはグレアム・レイホールが入り、トップ3がホンダエンジンとなった。
佐藤琢磨は、プラクティスでは14番手と苦戦したが、予選に向けたマシンセッティングが成功し、10番手を獲得した。
第7戦テキサス 予選リザルト
順位 | ドライバー | チーム / エンジン | タイム |
1 | アレックス・タグリアーニ | Bryan Herta Autosport / ホンダ | 00:48.5695 |
2 | ダリオ・フランキッティ | Chip Ganassi Racing / ホンダ | 00:48.5797 |
3 | グレアム・レイホール | Chip Ganassi Racing / ホンダ | 00:48.6003 |
10 | 佐藤琢磨 | R・L・L・Racing / ホンダ | 00:48.9085 |
14 | ルーベンス・バリチェロ | KV Racing / シボレー | 00:48.9650 |
出場ドライバー:25人
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◆[INDY] 第7戦テキサス決勝 ジャスティン・ウィルソンが逆転優勝◆
6月9日(土)、インディカー・シリーズ第7戦の決勝が開催された。
今大会は今年初のナイトレースと、さらに今年初の1.5マイル・オーバルでのレースとして開催された。
レース序盤はアレックス・タグリアーニが快走し、2番手のダリオ・フランキッティはハンドリング不調により大きく後退してしまった。
その後、予選4番手のスコット・ディクソンがレースをリード。最多リードラップを記録する快走を見せたが、バックマーカーに追いついた際に乱気流を浴びてスピン。そのままリタイアとなってしまった。
レースは新型シャシーと、それに伴う空力レギュレーションの変更により、これまでの集団戦から、ある程度の車間を空けて個々のドライバーによるテクニック重視のレースへと変貌。
そのためタイヤの磨耗が激しくなり、そこからのマシンコントロールが勝敗を分けることになった。
レース終盤、残り30周を切ったところでグレアム・レイホールが首位に浮上。そのまま優勝かと思われたが、残り3周でターン4の壁にヒットしてしまった。
これでペースダウンを余儀なくされ、ここでジャスティン・ウィルソンがレイホールをパスし、優勝を飾った。レイホールは走行を続け2位でフィニッシュ。3位にはライアン・ブリスコーが入った。
佐藤琢磨はファイナルプラクティス後にエンジン交換を行い、20番グリッドからのスタート。
レース序盤から順調にポジションアップし、6位に浮上した。しかし64周目、ターン2出口で突如マシンのリアがグリップを失い、スピンしてコースの内側にストップ。無念のリタイアとなってしまった。
次戦、第8戦は6月15日(金)、16日(土)にミルウォーキーのザ・ミルウォーキー・マイルで開催される。
第7戦テキサス 決勝リザルト
順位 | ドライバー | チーム / エンジン | タイム/差 |
1 | ジャスティン・ウィルソン | Dale Coyne Racing / ホンダ | 1:59:02.0131 |
2 | グレアム・レイホール | Chip Ganassi Racing / ホンダ | +3.9020 |
3 | ライアン・ブリスコー | Team Penske / シボレー | +5.8619 |
10 | 佐藤琢磨 | R・L・L・Racing / ホンダ | リタイヤ |
14 | ルーベンス・バリチェロ | KV Racing / シボレー | 棄権 |
出場ドライバー:25人
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◆[SUPER GT] 第3戦セパン予選 ウイダーHSV-010がポール・ポジション◆
SUPER GT第3戦の予選が、6月9日(土)にマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで開催された。
スーパーラップ方式で行われた予選は、ウイダーHSV-010、小暮卓史、カルロ・ヴァン・ダム組がポール・ポジションを獲得した。
予選1回目はヴァン・ダムが9位で辛くもスーパーラップに進出。そしてスーパーラップを担当した小暮が他を圧倒する1分55秒321をマーク。
これを上回るものは現れず、セパンで2年連続となるポール・ポジションを達成した。
GT300クラスはHANKOOK PORSCHEの影山正美が、2分4秒262のコース・レコードを記録し、見事ポールポジションを獲得した。またポルシェにとっては、セパンでの初ポールポジションとなった。
第3戦セパン 予選リザルト
GT500 | |||
順位 | マシン | ドライバー | タイム |
1 | ウイダーHSV-010 | 小暮 / ヴァン・ダム | 1’55.321 |
2 | ZENT CERUMO SC430 | 立川 / 平手 | 1’55.503 |
3 | MOTUL AUTECH GT-R | 本山 / クルム | 1’55.665 |
GT300 | |||
順位 | マシン | ドライバー | タイム |
1 | HANKOOK PORSCHE | 影山 / 藤井 | 2’04.262 |
2 | JLOC ランボルギーニ GT3 | 山西 / 山内 | 2’05.371 |
3 | ENDLESS TAISAN 911 | 峰尾 / 横溝 | 2’05.395 |
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◆[SUPER GT] 第3戦セパン決勝 ウイダーHSV-010がポール・トゥ・ウィン◆
6月10日(日)、マレーシアのセパンサーキットでSUPER GT第3戦、決勝レースが開催された。
レースはフォーメーションラップで隊列が整っていなかったためにスタートがやり直しとなり、フォーメーションラップをもう1周行うことになった。これにより周回数は54周から53周へと減算されて実施された。
レースはポール・ポジションのウイダーHSV-010が順調に首位を走行。ドライバーの小暮卓史が快走を見せ、後続との差を広げていった。
その後、ウイダーHSV-010は2位との差をキープしながら着実に周回を重ね、ピットインでも首位を奪われることはなかった。
ドライバーが小暮からカルロ・ヴァン・ダムに交代すると、ヴァン・ダムはタイヤをいたわる走行を開始。そしてタイヤが暖まると一気にペースを上げた。
そして終盤に入るとラストスパートを仕掛け、2位のZENT CERUMO SC430をさらに引き離し、3秒の差をつけて優勝。セパンで2年連続となるポール・トゥ・ウィンを達成した。
2位はZENT CERUMO SC430、3位はENEOS SUSTINA SC430が獲得した。
GT300クラスはHANKOOK PORSCHEがこちらもポール・トゥ・ウィンを達成し、セパンを完勝した。
HANKOOK PORSCHEにとってはセパンの初優勝であり、さらにポルシェにとってもセパン初優勝となった。
次戦、第4戦は宮城県のスポーツランドSUGOで7月28日(土)、29日(日)に開催される。
第3戦セパン 決勝リザルト
GT500 | |||||
順位 | マシン | ドライバー | タイム/差 | ||
1 | ウイダーHSV-010 | 小暮 / ヴァン・ダム | 1:47’52.531 | ||
2 | ZENT CERUMO SC430 | 立川 / 平手 | +3.016 | ||
3 | ENEOS SUSTINA SC430 | 伊藤 / 大嶋 | +9.642 | ||
GT300 | |||||
順位 | マシン | ドライバー | タイム/差 | ||
1 | HANKOOK PORSCHE | 影山 / 藤井 | 1:47’57.011 | ||
2 |
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+24.267 | ||
3 |
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+26.543 |
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◆[スーパーバイク] 第5戦サンマリノ大会◆
スーパーバイク第7戦、サンマリノ決勝が6月10日(日)、イタリアのミサノ・サーキットで開催された。
決勝は第1、第2レースともにアプリリアのマックス・ビアッジが制し、完勝を達成した。
青山博一は、第1レースを16位。第2レースを12位でフィニッシュした。
決勝
レース1 | |||
順位 | ドライバー | マシン | タイム/差 |
1 | マックス・ビアッジ | アプリリア | 38:58.47 |
2 | カルロス・チェカ | ドゥカティ | +0.305 |
3 | ダビデ・ジュリアーノ | ドゥカティ | +0.503 |
16 | 青山博一 | ホンダ | +31.719 |
出場ライダー:24人
レース2 | |||
順位 | ドライバー | マシン | タイム/差 |
1 | マックス・ビアッジ | アプリリア | 39:01.87 |
2 | ジョナサン・レイ | ホンダ | +5.355 |
3 | レオン・ハスラム | BMW | +5.731 |
12 | 青山博一 | ホンダ | +38.060 |
出場ライダー:24人
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◆桜井孝太郎 在英日本国大使館のメールマガジンにインタビューが掲載◆
在英日本国大使館発行のイギリス人向けメールマガジン6月号に、桜井孝太郎のインタビュー記事が掲載された。
インタビューでは、モータースポーツの魅力や、学校生活などについて触れられている。
また「好きなドライバーは?」という質問に対し、桜井は「小林可夢偉選手です。何故なら彼は戦士だから。彼のドライビングスタイルが好きですし、とても頭が良いドライバーです。でも僕のヒーローはミハエル・シューマッハですね。彼は僕にとって特別なドライバーなんですよ。」と回答した。
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◆ツインリンクもてぎ 「MOTEGI 2&4レース」を8月に開催◆
ツインリンクもてぎは、8月4日(土)、5日(日)に「MOTEGI 2&4レース ツインリンクもてぎ開業15周年記念大会」を開催する。なおイベントとして、「Enjoy Honda2012」、「ツインリンクもてぎ15thアニバーサリーデー」も同日開催する。
MOTEGI 2&4レースではフォーミュラ・ニッポンと、全日本ロードレースを同日開催する4輪と2輪の共演レースで、両レースとも白熱のバトルが予想される。
イベントでは「ツインリンクもてぎ15thアニバーサリーデー」において、「15thアニバーサリーデー レーシングマシンデモンストレーション」を実施。ロードコースでロータス100T、マクラーレンMP4/5、NSR250、RC211Vなどの名車のデモ走行が行う。
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【 イベント 】
◆ツインリンクもてぎ 「花火の祭典”夏”」を開催◆
ツインリンクもてぎは8月14日(火)、「花火の祭典”夏” 〜日本の夏の風物詩音と光の大競演〜」を開催。6月9日(土)より前売りチケットの販売を開始した。
イベントは数々の花火を、大型の音響設備から流れる音楽とともに打ち上げる、「劇場型花火イベント」で、サーキットの地形的特徴を生かした大迫力の花火を堪能することができる。