小林可夢偉 予選後・全録/その1・テレビ会見【ヨーロッパGP(土)】
「Q1を、プライムのワンセットだけで乗り切れたことが大きかった」
◆イン側のグリッドを確保、これはアウト側よりずっとイイ!
—-予選7番手、きちんと結果を出しましたね?
可夢偉:まあ、かなり接戦だったんで。そういうなかでの”ナナバン”、. I Iなかったのかもしれないし。タイムが近いので、ひとつも上に行ければ、と思った。そういう意味では、もう少し上に行ければよかったですけど。でも、ナナバン、そういう意味では、今回は満足してます。
—-ナナバンということは、グリッドとしてはイン側。(路面が)クリーンな方からスタートできるということで、この点では恵まれているかと思いますが?
可夢偉:そうですね、ヘンに(路面が汚れてグリップが悪い)”ロクバン”よりも・・・。ここ、けっこう(グリップの)差が出そうなので、そういう意味では、きれいな側のサイドでスタートできるというのは、大きいかなと思います。
—-1コーナーまでの距離も長いですし?
可夢偉:そうですね。・・・そんな、長いですか、ここ?
—-ブレーキングまでに、可夢偉選手の位置(7番グリッド=4列目)からだと、500メーター近くあると思いますけど。
可夢偉:そうですか、それ、大事です!
—-今日の予選でのキーは、Q1で、プライムの一セットだけで乗り切ってしまったことでしょうか。あれ、けっこう、ギリギリだったですけど?
可夢偉:そうですね、あれが大きかったです。あそこで、本当に、一発で(Q1クリアを)決めたいというのは希望だったので。それで、決められてよかった。
まあ意外に、(アタックに)行かないだろうと思ってたロズベルクなんかが(アタックに)行って、ちょっと驚いたんですけど。まあ、トロロッソはそんなに(タイムは)上がらないだろう、と(見ていたので)。それで、Q2、Q3がラクになったかなという気はします。
—-あのときに、プライムだけで、Q1では、これ以上アタックには行かないというのは、可夢偉選手の方からエンジニアなどに言っていたんですか?
可夢偉:いや、”行かなくていいんじゃない?”と言ったら、”考えてる、考えてる”としか(エンジニアは)言ってくれなくて(笑)。まあまあ、そんな感じでした。
—-Q2ですが、ここでもまあギリギリであったわけですけど、あの二回目のタイミングは、最後まで待って、出ていって・・・。でも途中で、あれは、タイムがもう行けそうだったので、やめてしまったんですか?
可夢偉:いえ、タイムが意外に上がらなくって。風向きか何か、おかしかったから。けっこうタイムが上がらなかったので、諦めて、ということでした。
◆戦略の選択肢は、あまりない。決勝は”スタンダード”で行く!
—-明日の決勝レースですが、タイヤはプライムがメインになると思うんですけど、あまりロングランができてないという点での心配はありませんか?
可夢偉:あー(そういう心配は)けっこう、ありますね。ただ、そういう意味では、(テストのフィールは)そんなに悪くなかったので。まあ、大丈夫だろうと思ってます。
—-スタート後、一コーナーでの”希望順位”は?
可夢偉:そうですね。外は、”助け”かなと思いますけど。まあ”ロクバン”ね、一個でもポジションを上げられたらいいなと思ってますけど。このままのポジションでも、けっこうチャレンジングなので、グロージャンも前にいるし。(彼が何か)”やらかして”くれたらラッキーだし(笑)。とばっちりを受けないようにしようと思ってます。
—-戦略的には、今回は、それほど(選択の)幅がないとは思いますが、タイヤなど、何か考えていることはありますか?
可夢偉:いやぁないんで、スタンダードに、ここは行くしかないと思いますね。(Q3を走ったので)スタート・タイヤも決まってるし。
—-自信のほどは?
可夢偉:まあ、クルマの調子、わかんないんで(笑)。行き当たりばったり、行ってみようと思ってます。
—-ありがとうございました。
【STINGER/Hiroaki Iemura】