可夢偉&ペレス Q&A 2012年前半を振り返って
2012年シーズン前半の11レースを終えたザウバー・F1・チームの小林可夢偉とセルジオ・ペレスは、これまでのシーズンを振り返った。
Q.これまでのシーズンをどう評価しますか?
小林可夢偉(以下、可夢偉):全体的にはいい仕事ができましたし、チームはすばらしいパフォーマンスがあるいいクルマを作ってくれました。シーズン開始から、僕らはほとんどのトラックで速さがあって、残りのシーズンについても自信があります。ここまでで、さらにいい結果を残せたはずのチャンスを逃すようなミスもありましたし、週末を上手く管理できないことが多かったです。そこを上手くやれれば、さらに可能性はありますね。
セルジオ・ペレス(以下、ペレス):僕は、シーズン前半にいくつかすばらしい思い出ができたんだ。マレーシアとモントリオールの2回でポディウムに上がったし、もちろんそれにはすごく満足してるよ。だけど、常に状況を最大限に活用できたというわけではなかったから、浮き沈みのあるシーズンでもあったんだ。
Q.昨年と今年、どちらのほうが個人的に躍進があったと思いますか?
ペレス:ルーキーイヤーの去年と比べて、今はもっとたくさんのことを経験してるから、多く点で今年のほうが自信があるよ。F1デビューしてすぐよりずっと良くなってると思うし、チームと一緒にいろんなことを決定していくようになると、特にこの傾向は強まるbbだ。
可夢偉:僕自身はそんなに変わってないと思いますけど、今年はこれまで以上にエンジニアたちと一緒に、高いレベルの仕事ができてると思います。
Q.シーズン後半戦の目標は?
可夢偉:一つはF1で初めてのポディウムに上ることで、今年のクルマはそれが可能ななだけのポテンシャルがあります。もう一つは、僕らのコンストラクターズ・ランキングでのポジションを意識することで、常にポイントを獲得する必要があります。
ペレス:僕らはもっと効率よくやっていく必要があるし、それに貢献したいね。僕らのパフォーマンスに一貫性がなかったわけではないけど、全てを正確にこなしてきたわけでもないし、ツイてないときもあったんだ。全てを上手くまとめる必要があるし、持っているものを最大限に活用する必要があるんだ。マシンは速いし、初勝利っていう僕の夢がかなうかもしれないね。
Q.複数のウィナーがいる今年のシーズンについてはどう思いますか?
ペレス:今年のF1は、すばらしいシーズンだと思うよ。各チームが拮抗してるし、チームとドライバーはこれまで以上にポディウムと勝利を目指して戦うことができるんだ。
可夢偉:(去年までとは)変わった最大の原因は、レギュレーションでブローン・ディフューザーとフレキシブル・フロントウイングが禁止されたからでしょうね。それでチーム同士の位置がかなり近くなりました。今年は、予選で10台のマシンのタイムが0.2秒以内に収まってることが時々あります。小さなミスから大きな差が出て、グリッド位置が変わっちゃうんです。だからたくさんのウィナーがいるんですけど、これはF1、ファン、それから僕たちドライバーにとっていいことですよ。
Q.夏休みの予定は?
可夢偉:まだ決めてないです。まず、日本でいくつかイベントとか仕事があります。それが終わったら、どこか暖かいところのビーチに行きたいので、調べてみます。
ペレス:8月の最初の2週間は、家族と一緒にアメリカの静かな場所に行くんだ。その後の2週間は、残りのシーズンを力強くスタートさせるために、自分のために使う予定だよ。